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2026年4月19日日曜日

洋書はどこで買う?

※本記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。

こんにちは。

英語学習をある程度進めていると、洋書を読みたい、英語多読に挑戦したい。

そう思っても、では洋書をどこで入手するか?そう悩んでいる方、私以外にもきっといるはず。

物価高の影響で洋書は以前に増して高級品となっています。

Amazonで購入することが安くて手軽で便利だったのですが、昨今の物価高で紙の本となるともうホイホイ買えるお値段じゃない。

Kindleで安くなっている洋書を買うこともあるのですが、紙の本を読む感覚が好きな私にとっては、どうしても安く買える方法はないかと色々アンテナを張っておりました。

そんな洋書購入迷子の私が見つけた、少しでも安く洋書が手に入る方法を今回ご紹介したいと思います。

そのひとつが紀伊國屋書店さんが開催する『洋書大アウトレット市』。

普段売られている洋書の価格の60%オフになるというかなりお得なイベントです。

毎年春の恒例となっているようで、開催される店舗が限定的ではありますが、私は紀伊國屋書店梅田本店さんに実際に行ってみました。(店舗の詳細URL:https://store.kinokuniya.co.jp/store/umeda-main-store/

今年(2026年)は4/7~4/21の期間実施されているそうです。

期間中、毎日商品が補充されているとのことで、行く度に違う掘り出しものを見つけることができそうです。

書店内では洋書大アウトレット市専用のコーナーが設けられていて、本棚以外にもたくさんの段ボールにたくさんの本が所狭しと並べられていました。

「児童書」、「絵本」、「フィクション」、「ノンフィクション」、英語の他にもドイツ語やフランス語の本も多く売られていました。

今回そこでの戦利品がこちら。

5冊購入し、全部で7,416円。まぁまぁな値段です。決して安くはない。

でも定価やAmazonで購入するよりは断然安いんです。

例えば、Adam Grant著の『Hidden Potential』のペパーバック。今回税込み1,650円で購入できましたが、Amazonでは5,954円(2026/4/19時点)となります。


もしデメリットをあげるとすると時間と交通費問題。

これは近くに洋書バーゲンを開催する紀伊國屋書店がない場合、そこまで行く時間と交通費がかかります。

でもまぁ、ここはせっかくなので観光も兼ねて、もしくは出張のついでに、このお宝探しのようなイベントを楽しむのもいいかもしれないですね。

また、紀伊國屋書店梅田本店では、春だけではなく、夏(8月)と冬(1月)にも洋書20%オフの期間限定セールが開催されています。

私は今年1月のセール時にも洋書5冊を買いました。その際購入した洋書の詳細はYouTubeにまとめましたのでよかったら覗きに来てください。

YouTubeリンクはこちら→ 積読ビンゴをやめた日/洋書Book Haul


また、紙の本にこだわらず、Kindleでも問題ないという方、紙の本とKindle本とをうまく使い分けされたい方にも参考までに、今回ご紹介した10冊のAmazon Kindle版のリンクを下記にリストしております。

Kindle本は、紙の本に比べて安定して入手しやすいという点で、メリットは大きいです。

①Adam Grant 『Hiddne Potential』 https://amzn.to/3OxI7e7

②Richard Osman 『The Thursday Murder Club』 https://amzn.to/4cAjoy3

③Fredrik Backman 『A Man Called Ove』 https://amzn.to/4euug2L

④Stephen King 『The Institute』 https://amzn.to/48IdbPf

⑤Stephen King 『The Stand』 https://amzn.to/4dRJ4IH

⑥Stephen King 『11.22.63』 https://amzn.to/4ewTvBz

⑦Taylor Jenkinsreid 『Atmosphere』 https://amzn.to/4mNIJcn

⑧Stuart Ritchie 『Science Fictions』 https://amzn.to/4dX2Nqw

⑨R. F. Kuang 『Katabsis』 https://amzn.to/3Q9AIm1

⑩Laszlo Krasznahorkai 『A Mountain to The North, A Lake to The South, Paths to The West, A River to The East』 https://amzn.to/4sMlr86


以上、今回はお得に洋書を入手する方法をご紹介しました。

もしこれ以外にも洋書をお得にゲットできる方法があればぜひぜひ教えて頂きたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。











2026年1月10日土曜日

長い映画を見終えたような読後感――『テスカトリポカ』レビュー

※本記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。
※当記事で紹介している本はこちら
『テスカトリポカ』(佐藤究著)


本作を読み終えた後、まるで長い映画を見終わったあとのような感覚が残りました。
ジャンルで言えば、犯罪小説。
でもただのクライムノベルだと思って読むと、たぶん面食らう。

舞台はメキシコ、インドネシア、日本へと広がり、描かれるのは麻薬密売や臓器密売といった人間の闇。物語の奥には、アステカ神話を拠りどころにした歪んだ信仰の構造が流れていて、それが登場人物たちの選択や暴力を正当化していく。

スケールの大きさ、題材の重さ、神話的要素が幾層にも重なり合い、すべてが混ざり合って進んでいく。その重層性ゆえに、読み終えた後も簡単に整理がつかない。

舞台がメキシコからインドネシア、そして日本へと近づくほど暴力は派手さを失うけれど、代わりに逃げ場のなさが残る。
近いのに見えない。
静かでじっとりとした恐怖が染みてくる。

目を背けたくなるような描写も少なくない。読み進めるには、ある程度の覚悟がいる。

直木賞、山本周五郎賞のダブル受賞作であるこの本。
強烈な読書体験を求めている人には、間違いなく刺さると思います。

覚悟ができた人は、こちらから。




最後までお読みいただきありがとうございます。


2026年1月6日火曜日

2025年12月に読んだ本まとめ| 祖母姫、ロンドンへ行く/けんごの小説紹介/GOAT 冬号


 2025年12月に読んだのは、小説1冊、紹介文の本1冊、雑誌1冊。
 人の仕事に感服し、作家の素顔を少し覗き、旅に出たくなり、心を外へ向けてくれた3冊の本を紹介したいと思います。

1冊目は、『祖母姫、ロンドンへ行く!』椹野道流著 



「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしてみたい」
そんな祖母様のお願いをかなえるべく、80歳を超える祖母様と孫娘(著者)の二人きりのかなり贅沢なロンドン旅の話。
 ファーストクラスの飛行機に乗り、一流ホテルのサービスを受ける。すごいな、素敵だなだけでは終わらない。80歳超という祖母様を連れての海外旅行、その大変さがリアルに伝わってきました。作中「プライドが高すぎる面倒くさい年寄り」とありましたが、自己肯定感が高くとてもキュートな祖母様、そんな祖母様に憧れの気持ちも湧いてきました。
 旅を通して祖母様をエスコートされる著者が、現地の一流CAや一流のバトラーからホスピタリティーを学ばれ実践されていく様子がエクセレント。相手の誇りを傷つけることなく振る舞うというのは勉強になりました。
 最後には、ほろっとくるところもあり、自分も大切な人と元気なうちに旅がしたくなる、そんな一冊でした。
 Amazonで見る→『祖母姫、ロンドンへ行く!

 2冊目は、けんご著『けんごの小説紹介』



  SNSを中心に本の紹介をされている著者の小説紹介本です。
 著者が本を読むきっかけになった1冊、その後、読書沼へと引きずり込まれるきっかけとなった2冊はぜひとも読んでみたい。読めば読むほど、次に読みたい本が増えていく。この本はサブタイトルにもあるように読書の沼へと引きづりこまれる危険な本でした。

 最後の1冊は、小学館発行の文芸誌『GOAT』Winter



  現在活躍されている作家さんたちのエッセイや小説が1冊にまとまって、さらに作家さんのインタビューや対談集が凝縮されて結構なボリューム。なのに定価510円。なんか間違ってないですか?ってツッコミたくなるようなお値段で販売されています。
 気になるところからちょこちょこつまみ読みができて作家さんの素顔も覗ける、贅沢な1冊だと思います。
  Amazonで見る→『GOAT』

 2025年年末最後まで慌ただしかったですが、ほんの数分でも本を開くと時間の流れが少しゆるむ気がします。2026年も、引き続き楽しんで読書をしていきたいと思います。
 このブログが、皆様の心に残る本に出会えるきっかけになりますと幸いです。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

2025年11月6日木曜日

【読書記録】2025年10月読んだ本のまとめ/有吉佐和子/綾辻行人/浅倉秋成

 おはようございます。

 今年も残すところあと2ヶ月を切りました。今年1年何が出来たかなとそろそろ振り返る時期となります。

 私は今年(つい先月ですが)、新しくYouTubeを始めました。

 見る専門から作る側へ。

 これがとても面白い。なんでもっと早く始めなかったんだろうて後悔するほど、今は楽しみながら動画を作っています。

 きっかけは知り合いがYouTubeを始めたことでした。身近な知り合いが、YouTuberだなんて。しかもスマホひとつで撮影、編集もこなしてると聞いて、なんだか知り合いの動画を見ていてワクワクして私もやってみたくなりました。

 もし今、YouTubeやってみたいけど二の足踏んでたらもったいない。一本でも作ってみてください。楽しい、楽しくない、面白い、しんどい…色んな感情も交えてきっと新しい体験ができると思います。

 さて、前置きが長くなりましたが、10月に読んだ本をまとめてご紹介したいと思います。(※当ブログは、Amazonアソシエイトに参加しています。)



 10月は全部で4冊読了しました。

 1冊目は、有吉佐和子著の『紀ノ川』。


 出版年は、1964年。和歌山県の紀ノ川を舞台とし、明治・大正・昭和の3世代にわたる女たちの物語です。
 物語は花の嫁入り支度から始まり、花からその娘(文緒)、孫(華子)へと物語は3部構成で流れていきます。
 代々受け継がれる「家」の格を重んじ、「嫁」として「母」としてあらゆる物事にぬかりなく、「家」を大きくしていくことに生涯を捧げる花。その花の娘として生まれた文緒は、そんな母のことを家に縛られた奴隷のようだと非難し反発し、「家」の外へ、広い世界へと向かいます。そんな文緒の子として生まれた華子は、花からみると外国人のよう。
 どんなに反抗されても憎い口をきかれても母と娘で何か交じり合うものがあるという花の期待する心が、共感をもちながらも心苦しくなりますが、本の終わりが近づくにつれもっと読んでいたい気持ちになりました。
 華子に続く第4部、さらに第5部と、平成、令和の時代の続編はでないかなと期待しています。


 2冊目は、綾辻行人著、『十角館の殺人』。


 出版年は1987年、40年近くも前のクローズドサークルミステリーの代表作です。

 「ミステリー史上最大級の驚愕の結末」という裏表紙にかかれているあらすじの通り、「え!!!」となるページが来て、思わず最初のほうのページを読み直しました。

 物語の主要メンバーである大学生がタバコを吸う場面がやたらと多く、時代を感じるところもありましたが、物語はテンポもよく、400ページ以上ありますが、一気に読めちゃう本でした。なかなかの衝撃を受けること間違いなしの傑作です。

 Amazonで見る「十角館の殺人」綾辻行人

 

3冊目は、浅倉秋成著『六人の嘘つきな大学生』。


 2024年に映画化もされた、こちらもミステリー小説となります。
就職活動をする大学生たちで最終選考に残った6人の中で起こったある事件。犯人は誰なのか?もう、みんな怪しい。読み始めると続きが気になって、一気に読んでしまいました。


 最後4冊目は、別冊ダ・ヴィンチ『令和版 解体全書』



 令和に活躍されている小説家15人の、作品歴などをインタビュー形式にまとめた本です。普段読んでる本の作家さんが写真で見れるのも嬉しかったです。「好きの履歴書」というコーナーでは、各小説家の生い立ちや好きなものがこれも写真付きで紹介されていて、同世代の作家さんでは共感するものも多く、読んでいて楽しめました。
 それぞれの小説家が影響を受けた本や漫画、最近読んでめちゃくちゃ面白かった本なども紹介されていて、読みたい本がどんと増えました。
 

 以上、10月はこの4冊でとても素晴らしい読書体験ができました。11月もどんな本との出会いがあるか楽しみです。
 
最後に、立ち上げて間もない私の拙いYouTubeチャンネルですが、こちらにリンクを貼り付けさせて頂きます。
イイネやチャンネル登録をして頂けたら、とても励みになります。

YouTubeチャンネル


最後まで見ていただきありがとうございました。



2025年2月10日月曜日

【洋書】Book Review "The Psychology of Money" by Morgan Housel  「お金の心理学」

 


Title: The Psychology of Money
Author: Morgan Housel
Pages: 242
Published in: 2020

久しぶりの洋書レビューです。
bookstagram、洋書界隈にとどまらず、節約、投資系のSNSでもよく見かけるこの本、ずっと気になってたんですよね。

さて、嫌でも日々感じるのは、インフレ、円安、増税などによるお金の不安です。
しっかり働いていても給料は上がらないのに、支出は増えるし、政治が悪いとか日本オワコンなんかの意見も聞きますが、まぁそれはそれとして、根本的な「お金の不安」は日本だけのものでもなく、世界共通のもののようです。

本書では、その不安とどう付き合うか、お金とうまく付き合うのに必要なものは何か?が書かれています。

今回、私が特に大事だなと思ったところを本文抜粋と独自の解釈訳でご紹介したいとおもいます。

"doing well with money has a little to do with how smart you are and a lot to do with how you behave." (p.2, Introduction)
「お金とうまく付き合うには、どれだけ頭がいいかではなく、どう行動するかが大事です」

導入部では、世間一般に頭のいいと思われるような人が、感情をコントロールできなくなって最悪なケースになる例と、目立つような人ではなくても粛々と富を築いている人の例が挙げられています。
ここではお金にまつわる「感情をコントロールすること」の大切さを学び、適切に「行動すること」が大事だと学ぶことができそうです。

では、適切に行動するとはどういうことでしょうか?
今よりもっと頑張って、さらに上を目指すことでしょうか?でもそれはとても大変なことだということを知っておかなければなりません。
"A hyper-connected world means the talent pool you compete in has gone from hundreds of thousands spanning the globe." (p.108)
「 ネットやスマホにより高度に繋がった世界では、あなたが競争しようとしているのは、優秀な人が何百人、何千人といる世界です。」

そんな世界の中で、ではどう適切に行動し、不安と付き合えるのか?ここで大事なのが、
"flexibility" (p.109)
「柔軟性」です。
言い換えると「ソフトスキル」です。テクニカルスキルの反対に当たります。
「コミュニケーション能力」などもソフトスキルです。著者は本書の題名にある「お金の心理学」もソフトスキルであるといいます。
よい機会があれば利用し、必要や環境に応じて柔軟に行動する能力を持つことが大事ということです。

また、本書では何事も「moderate」=「ほどほど」がよいとしています。なぜなら、
"Long-term planning is harder than it seems because people's goal and desires change over time." (p.147)
「目標や願望は時間の経過とともに変わってしまう。だから長期計画は思っている以上に難しい」からです。
人も周りの環境も「時間」とともに変わります。だから、極端にかたよらず、何かに投資をするのも、節約するのも、時間をかけながら柔軟に自分の無理のないペースで続けていくことが、お金と付き合うのには大事なことだということです。

以上を一文でまとめると、
「お金とうまく付き合うには、時間をかけて柔軟に粛々と行動すること」
と言えるでしょうか。
このような心の持ちようが、大切のようです。

今回紹介しきれていない部分では、歴史をもとにしたお金にまつわる出来事、著者の実際の節約投資ぶりなんかも書かれています。
1チャプター当たりおよそ10ページで大事なポイントが解説されており、全部で20チャプターあります。
英語は、専門的な難しい単語はあまり出てきません。洋書多読で読まれるかたは、1日1チャプターづつ読むだけでも、英語とお金の勉強を無理なく続けることのできる良い本だと思いますので、ぜひ本書を手に取って読まれることをおすすめします。

実際の邦訳は「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット」というタイトルで出版されています。
こちらにアマゾンのリンクを貼っておきますので、ご参考になさってみてください。
☆アマゾンアソシエイトにも参加しています☆

英語版
The Psychology of Money:  Timeless Lessons on Wealth, Greed, and Happiness

日本語版
サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

皆さんのお役に立てれば幸いです。

以上、最後までお読み頂きありがとうございます。






2022年7月4日月曜日

ミニマリストのお金の使い方にスポットを当てた『ミニマリスト、41歳で4000万円貯める』ブックレビュー




















タイトル:『ミニマリスト、41歳で4000万円貯める そのきっかけはシンプルに暮らすことでした』
著者:森 秋子
2021年3月3日発行 
株式会社KADOKAWA
189ページ
Rating:★★★☆☆


この本の著者は、ミニマリスト部門で人気上位のブログ、タイトル:「ミニマリストになりたい秋子のブログ」を長いこと続けておられ、本も何冊か出されています。
今回のこの本は、ミニマリストの考えに基づく「お金の使い方」にスポットライトを当てた本となっています。

この本の著者は、20代後半で結婚、出産を機に仕事を退職し、子育てをしながら社会復帰のため学校に通い資格の勉強をし、仕事を再開…
そんな多忙で過酷な日々を過ごす中でミニマリストの考えに行き着いたようです。

主婦がミニマリストとして生活しながら、どのように4000万円も貯めることができたのか。
心の持ち方や、お金に対する考え方を参考にしながら確認していきましょう。


「シンプルに暮らすことは、どんな節約よりも我が家の家計に効果的でした」


「本当に「大切なもの」だけに囲まれる生活が、経済的な余裕につながり、
カオスだった日常生活の中に安心感や優しさを取り戻せたのです。」(P5.はじめに)

自分にとって大切なものとは何か、本当に必要なものとは何か。
シンプルに暮らすためには、まずはそう自分に問いかけ、自分の軸をみつけていくこと。
自分の軸を中心に、そこから余計なものをそぎ落とし、どんどんシンプルにしていく。
この順番が大事なのでしょう。

心穏やかでいることが、ムダ消費を減らすと著者は言います。
そのために、自分を大切にすること。
モヤモヤすることやイライラすることは誰にだってあります。
著者はそんなメンタルに向き合う方法を自分なりに考えて、
自分メンテナンスを行い、自分を守り、大切なお金も守ると言っています。

ここで1つ、私が面白いと思ったムダ消費を防ぐ著者の方法を紹介したいと思います。

「圧倒的にいいものに触れて「見栄消費」を回避」


「誰かが家を買った、車を買った、買い替えたなんていうときに思わず生じる「ちょっとうらやましい気持ち」。
そんな気持ちと出会ったら、思いっきりすごい城特集とか美術館特集を見てみましょう。
圧倒的なすごいものが、ちょっと見栄をはって無理しちゃうムダ遣いリスクから自分を守ってくれます。」(P44-45)

要するに、豪邸特集や城特集を見て、「ぶっ飛んだ金持ち」レベルに自分のマインドを置き換えてみる。
そうすると、いっきに視野も広がり、いつの間にか「ちょっとうらやましい」気持ちなんてぶっ飛んでしまうんでしょうね。


ある政治家が、老後は自分でなんとかしてくれよ的な発言をされていましたが、
現実、少子化で年金に頼っているだけではどうにかなる時代ではなくなっています。
相次ぐ物価上昇と、増えない給料で、自分の老後が不安という人は多いはず。

著者は、そんな不安に対して以下のように言っています。

「生活をミニマムにして、老後の不安を手放す」

(P130-133)

何十年後の計画に頭を悩ますよりも、今確実にできることに目を向けること。
「生活を小さくすることは、老後のことを考えても、ものすごくコスパがいいというのを実感し続けた10年でした。」と著者は言っています。


では、確実に今できることとして、著者は実際にどうやって4000万円も貯金することができたのでしょうか。

「私が4000万円の貯金を作った方法は、とてもシンプル。毎月の収入から貯金額を先取りするタイプです。」(P112-113)

こう言われると、そもそもの収入がどれだけあるの?とか、株や投資で儲けてるの?と思われるかもしれません。
この著者は、ブログや本の執筆による収入はあると思いますが、株や投資はしていないとのこと。
本当にコツコツと共働きによる収入とシンプルな節約を柱に4000万円も貯めたようです。
そして先取りして貯めたお金は、すべて定期預金に預け、あえてすぐに引き出せないようにしてしまうそうです。

不確実な将来に期待する株や投資には頼らず、確実に今できることを積み上げていく著者の姿勢は、潔く見えますね。


最後に、この本のRatingを★5のうち「3」にした理由は、そもそもの収入額、貯金年数もはっきりしないこと、やはりそこがこの本でひっかかるところであり、また、定期預金で41歳で4000万円を貯めるのは、「この著者だからできた」部分も大きいと感じたからです。
その点で、この本は、あくまで「ミニマリストのお金の使い方」の1つの考え方として参考にすべきであると思います。

この本には、今回ここで紹介した以外にも、暮らしの中のさまざまなストレスから解放される考え方や方法、子どもの教育とお金について著者がどう考えているかなども書かれています。
特に、そのストレス解消法については、ユニークだけど簡単だしやってみようかなと思えるものが多いので、面白いと思います。

お金の不安を抱えた状態で、多すぎるモノに囲まれて、常に片付けに追われ、なんだか疲れたと消耗する毎日から抜け出したい。
毎日清々しく暮らしたい。

そんな悩みや願いを持っている方、ミニマリストに憧れる方は、この本を参考にしてみてはいかがでしょうか。

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。

2020年9月24日木曜日

ブックレビュー『ハーバード x MBA x 医師 目標を次々に達成する人の最強の勉強法』


タイトル:ハーバード x MBA x 医師 目標を次々に達成する人の最強の勉強法

著者:猪俣武範

出版年月:2016年2月

ページ:271

Rating:4/5☆


この本では、著者自身がどのように勉強して、医師として勤務しながらハーバード大学に留学し、MBA取得を達成したのか、体験談をふまえ、
「仕事と勉強を両立しながら、目標を次々と達成するための考え方と、語学習得も含めた具体的な勉強法」が紹介されています。




忙しい社会人や主婦など、勉強以外の本業がある方、また勉強する時間を確保するのに苦労されている方に参考となる1冊です。

前回レビューでご紹介したホリエモン著の『英語の多動力』では、英語x多動力で、「タグ」を増やし、自身の価値を高めていこうという内容を紹介しました。

前回の記事はこちら➡『英語の多動力』

今回紹介する本の内容は、どのような目標を見据えて達成していくのかという「目標設定の技術」と、いかに時間を見つけて集中して勉強をするのか、「時間管理と集中力を高める技術」に関して具体的に書かれています。

さらには「ハーバード」「MBA」「医師」と3つの「タグ」を持った著者が、留学しMBA取得するにあたり、どのように英語を身につけたのか、英語学習術に関しても書かれています。


まず最初に、「人生で達成したい目標とはどんなものか」というところから考えていきます。

「働かなくても不自由なく暮らせる程のお金持ちになること」
もしくは、「いつまでも健康で充実した生活を送ること」でしょうか。

この本では、目標はSMARTに立てることが大事だと言われています。

SMARTとは、
S = Spaecific 具体的に
M = Measurable 数値などで評価可能 
A = Achievable 達成可能
R = Realistic 現実的に
T = Time-bound 期限が設定されている

SMARTな目標の例として挙げられているのは、
「2021年までに、TOEFLで100点をとるために英単語帳を毎日20ページすすめる」
「教養をつけるために、週に2冊本を読む」
などです。

先ほど述べたような「お金持ちになること」を目標にすることはSMARTではありません。
「2030年までに、複数の不労所得で月収20万円を確保するために、毎月収入の3割を投資に充てる」とする方が、よりSMARTな目標と言えるでしょう。

次にすることは、ゴールを下記の7つのカテゴリーに分けて、それぞれ最低ひとつ以上のSMARTなゴールを立てることです。

①仕事(キャリア) 
②家族
③経済(金銭)
④健康
⑤教育(自己啓発)
⑥趣味
⑦その他(ボランティアなど)

それぞれ1年後、5年後、10年後の自分を感覚的に思い浮かべていくといいようです。

これらの目標は、紙に書いておき、定期的に「目標を見直すこと」が大事です。

目標を見直すために著者が勧める方法は、「3か月毎に履歴書を書くこと」だと言っています。
現在の履歴書から、3か月後、半年後、1年後、どのように変化しているか。
目標に向かって進歩しているのが目に見えるからです。
履歴書に何も変更がなければ、行動を変える必要があると思えます。

そしてなにより早く、目標にむけて「実行に移すこと」が大事です。

そこで必要になるのが「時間管理」と「集中力」です。

この本で、わたしが一番なるほどと思ったのが「複利の考え方を時間管理に取り入れる」という内容です。

「複利」とは、利子が利子を呼び、次第に増えていくことです。
「複利」の概念を意識することで、今すぐにでも早く勉強を始めた人は、加速度的な成長をすることができるというのです。
勉強も早く始めれば始めるほど効果的なのです。
若いうちから勉強することで得た知識や経験は、その後も複利的に大きくなるというのです。


勉強する時間を作るために必要なことは、「ムダを省き、集中する」ことです。

そのためにまず、複数の目標に一貫性を持たせること。
目標に一貫性があれば、その目標に向けて行う努力と時間は、目標間の結びつきを強め、ムダを省くことが可能です。
一つの努力が全ての目標につながるからです。

次に、勉強を始めるときの「取引コスト」を減らすことです。
「取引コストを減らす」とは「すぐにとりかかる工夫をする」ことです。
「スキマ時間」を活用しながら、座ったら10分でも単語帳を開く、本を読むなどすぐに取り掛かれるようにすることです。
メールチェックをしてから、なにか食べてからという取り組みはダメなんですね。



英語学習術についてお話する前に、この本だけでなく英語学習に関するどの本でも、「なぜ英語を勉強するのか」という目標をもつことが大事だと言われています。

英語は目標に応じた能力に絞って勉強するのが良いそうです。

この本の著者の場合、「グロービッシュ(意思疎通のできる英語)を身につける」という目標を設定しています。

今や英語を話す人の78%は非ネイティブで、人種により様々な訛りやアクセントで話されており、もはや英語は意思伝達のツールにすぎないというのです。

グロービッシュを身につけることが目的となれば、完璧な発音や文法より、生きた英語にたくさん触れることが大事です。

例えば、TEDなどの動画をみながらリスニングを鍛え、雑誌や論文、決算書など、仕事や趣味に関連する文章を英語でたくさん読み、履歴書を英文で書き、さらに自己紹介を完璧にすることでスピーキングをも鍛えることができると言います。



ところで、スマホのスクリーンタイムに皆さんはどれだけ時間を費やしているかご存じですか?
Kindleで読書をしているという方は別として、おおよその方がスマホで何をしているかというと、ゲームや、LINE、TwitterなどのSNSに1日平均3時間以上費やしているそうです。

このような時間を意識して勉強や読書にあてることで、より充実感のある毎日をおくることができそうですね。


以上、今回は、本業が忙しい人でも、目標を次々に達成していく方法をまとめた本を紹介しました。

興味のあるかたは下記のリンクからチェックしてみてください。




ちなみに、この本にでてきた「複利」の概念を、「習慣」に当てはめた James Clear著の『Atomic Habits』(邦題『複利で伸びる一つの習慣』)は、「習慣作り」に非常に役に立つ実践的な内容が盛りだくさんで、全米ベストセラーにもなっています。
興味のある方は、ぜひ下記の本も併せてチェックしてみてください。

詳しいレビュー記事は、こちら➡『Atomic Habits』


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。






2020年9月17日木曜日

ブックレビュー『英語の多動力』

 




タイトル:英語の多動力
著者:堀江貴文
出版年:2018年
ページ数:250
Rating:4/5☆


英語を勉強している人、これから何か勉強しようかと学びに興味がある人におすすめの1冊。

この本では、
「英語」X「多動力」で、世界の人とつながり、自分の好きなことにとことんハマることで、自身の可能性を最大化する方法が書かれています。




英語と未来を考えたとき、AIの進化により、英語を学ぶ必要性が少なくなってきているように感じます。

しかし、そのことを英語を学ばなくていい理由にするな、とホリエモンは主張しています。

単なる「英語が堪能な人」は、山ほどいます。

これからの時代、それでは何もできないのと同じなのです。

つまり、
「英語」X「0」=0

大事なのは、「英語」と「何」をかけ合わせるかです。

「英語」X「?」=???


要するに、英語を使って何ができるか?

自分の価値を高める知恵を絞ることが肝心だと言うのです。


では、具体的に自分の価値を高めるには、どうすればいいのでしょうか。

大事なのは、3つの「タグ」を作ることです。

「タグ」とは付加価値のことで、自分の売りとなることです。

厚切りジェイソンさんの話が例として出されています。

彼は、「日本語が堪能」なアメリカ人で、「お笑い芸人」として活躍しながら「IT企業の役員」でもあります。

「日本語が堪能」x「お笑い芸人」x「IT企業の役員」
=1/100万のレアな人材

これを参考にして、自分だけの3つのタグを考えて作ればいいのです。

そうすることで希少性を生み出し、自分の時価総額を高めることができるのだと言われています。


では実際に何かを学ぶときに気をつけておきたいことはあるのでしょうか。

それは「お勉強」と「学び」の違いについて知っておくことです。


「お勉強」=与えられたものをこなすやり方で、受動的なもの。

「学び」=没頭するもので、「楽しい」能動的なもの。


まずは、興味のあることをとことん「学び」、「学ぶ」ことが楽しくて仕方がない状態にまで、ハマりまくるのがいいみたいです。

その1つが「英語」です。

楽しく学び、没頭し、毎日触れることが大事なのです。


けれども、どうやって没頭できる時間をつくればいいのでしょうか。

時間はつくればいくらでもある」、とホリエモンは言っています。

余った時間に勉強するのではなく、最初に英語を勉強する時間を確保しておけばいいと言うのです。

元グーグル日本法人名誉会長も、多忙であることが想像できますが、1日3時間、毎日休まず3年間英語を勉強されているのだそうです。

スケジュールに、ワクワクする学びを詰め込むことが大事なのです。


そしてなにより圧倒的に大事なのは、「実行力」です。

思いつきよりも考えたことを努力して形にした人が、評価されるのです。


「学ぶ」楽しさを発見し、自身の時価総額をあげていく努力をしていこうと、その気にさせてくれる楽しい1冊です。

アマゾンのリンクを貼っておきますので、ぜひご参考になさってください。

以上、最後までお読み頂きありがとうございます。

2020年9月3日木曜日

ブックレビュー『本物の教養を身につける読書術』



タイトル:本物の教養を身につける読書術
著者:出口汪
出版年:2019年
ページ:219
Rate:4.5/5☆


情報が溢れている現在、受動的に情報を受け取るだけでは、情報が更新される度に一喜一憂してしまいます。
そのような情報に感覚的な反応しかできず、自分の都合のいい情報しか集められずに、自分こそが正しいと思いこんでいませんか?

本当に必要な情報を見極め、物事や他者を理解することができる教養のある人間になるには、「読書」が必要だと言われています。

この本では、「読書」を通して得られるものとは何か、具体的な読書法、そしてこれからの時代を生き抜いていくのに必要な力とはどのようなものかが書かれています。

「読書」を通して得られるものとは?


まず、この本でいわれる「読書」とは、名作と呼ばれる文学や哲学書、思想書と呼ばれる類であり、ネット情報をまとめたようなビジネス書や自己啓発本は含まれていません。

なぜ、ネットのような情報系の本ではなく、文学作品なのでしょうか。
ネット情報は、めまぐるしく更新され、次の瞬間には古い情報となってしまい、あとに何も残りません。
情報によって知ることは、それだけで考えることに繋がらないからです。

けれども、名作とよばれるものは、読者に想像力を強要します。
それは脳の中で論理的に筆者の主張を解析しようとさせるのです。
つまり、名作を読むためには、人の話の筋道を正確に理解することができる「論理力」が必要なのです。

想像力、表現力、発想力などの脳の総合力をアップさせる「論理力」を身につけることができる、それがこの本でいわれる「読書」なのです。


論理力を鍛えるための読書法について


では、具体的にどのようにして本を読めばいいのでしょうか。
著者があげる読書法の具体例からポイントを3つに絞って紹介していきます。

①自分の生活感覚を捨て去る
例えば、男は男であること、女は女であることに、とらわれずに読むこと。
つまり、一つのものを様々な角度からとらえる感覚、「レトリック感覚」をもつこと。

②自分が大切だと思った箇所でなく、筆者が主張したいことに線を引く。

③人に説明できるように読む
論理的に理解できれば、図式化できるはずです。
それを自分の言葉で人にうまく説明できれば、その文章は消化されたことになります。

これらからわかることは、ただ何となくという読み方ではなく、文章の筋道を追っていく読み方「ロジカルリーディング」を意識して読むといい、ということです。


これからの時代を生き抜くために


AIの普及により、苦痛を伴うような労働は代わりにロボットが担ってくれ、人間はより自由で創造的な生き方ができるようになります。

一方でそれにより、これから仕事がなくなる人と、大きく稼げる人との格差が大きくなってしまいます。
大きく稼げる人とそうでない人の差は、何なのでしょう。
人間にあって、AIにはないものを持っているかどうか。

それは「考える力」です。

「考える力」、つまり「教養」と「想像力」を備えていれば、生活のさまざまなシーンで創造性を発揮することができ、収入もケタ違いに変わるというのです。

「読書」は、日常考える必要のないことを考えさせる行為だと言われています。

いわば、AIの普及により生まれる格差は、本を読む人と読まない人の間に生まれている格差と同様と言っていいかもしれません。

ここまで言われると、読書がいかに大切であるかがよくわかります。

読書の必要性を知った今、では、どんな本を読めばいいのでしょうか。

この本では、著者自身の読書体験や、名作ガイダンスとして50作品の本の紹介がされています。
今後の本選びの参考となりそうです。


ちなみに、著者はこの本のなかで、「読書」は最強の老化防止策だとも言っています。


毎日少しでも本を読む習慣をつけて、論理力のトレーニングを重ね、AIにも負けない、豊かで素晴らしい人生を送れるようになるといいですね。


最後に、著者について


この本の著者である出口汪さんは、予備校のカリスマ現代文講師であり、評論家、実業家として現在も活躍されています。

実は、わたしも数十年前に、大学受験を控えた一人の生徒として、著者の現代文の授業を受けたことがあります。とにかく話が面白く、説得力のある授業が楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまった記憶があります。
そのころに「論理の基本ルール」「ロジカルリーディングとは」「接続詞の重要性」について学ぶことができ、そこで得た内容は、受験だけでなくその後の大学生活、社会人になってからも報告書や企画書などの資料を作成する際など、大いに役立つ機会があったかと思います。

著者の書いた本は、この本以外にも多数あり、それらの本では授業で教えてもらったエッセンスを効率よく学ぶことができるものとなっています。

現在受験生で現代文を学んでいる学生はもちろん、子供のいる親御さんにも今後の子育ての参考になる本かと思います。

気になる方はこちらも合わせてチェックしてみてください。

「本物の教養を身につける読書術」

「国語の力」

以上、皆様のお役にたてれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございます。


2020年7月23日木曜日

ブックレビュー『わたしを離さないで』



タイトル:わたしを離さないで
著者:カズオ・イシグロ
訳者:土屋政雄
出版年:2008年8月
ページ:439
レート:4.5/5☆



著者・作品について


1954年長崎県生まれ。1960年家族とともに渡英。日本とイギリスの二つの文化を背景に育つ。1989年『日の名残り』でブッカー賞を受賞。2005年『私を離さないで』がイギリスで発売され世界的ベストセラーに。2010年には本書がイギリスで映画化。日本では2014年に舞台化、2016年にテレビドラマ化された。2017年にはノーベル文学賞を受賞。



あらすじ


主人公キャシーの回顧録。
キャシー、トミー、ルースの主に3人の登場人物の人間関係を中心にして、彼らの奇怪な運命と作品全体の世界が、ページをめくるごとに徐々に見えてきます。

幼い頃から「ヘールシャム」と呼ばれる施設で一緒に育ってきた3人は、ある使命を果たすために生まれてきました。
それぞれの使命を果たし終えた今、キャシーは、「ヘールシャム」での日々、ヘールシャム卒業後のコテージでの生活、介護人や提供者としての使命を果たしてきた様子を語っていきます。



感想


奇怪な世界にもかかわらず、人間関係はとても切実でリアルです。
人間関係だけをみると、心情描写が細かく、主人公のキャシーと一緒にモヤモヤとしてしまいそうですが、この本では何か一線を画するものがありました。
それはこの本がとても抑制がきいた語り口だからなのかもしれません。
その一線とはなにか、何が一緒で何が違うのかを整理して読む必要がありました。

キャシーとトミーにはあって、ルースにはないもの。
トミーとルースにはあって、キャシーにはないもの。
トミーにはあって、キャシーとルースにはないもの。
「ヘールシャム」にはあって、外の世界にはないもの。
わたしたちにはあって、かれらにはないもの。

これらそれぞれの違いや共通点をみつけていくたびに、「あぁ、そうだったのか」と全てが繋がっていくと同時に、その一線がはっきり見えてきます。

わたしは、この本の登場人物のなかで一番トミーに惹かれました。
彼が、とくに不思議な存在だったからかもしれません。

ちなみに、「わたしを離さないで」の日本のテレビドラマでは、三浦春馬さんがトミー役を演じていたそうです。
当時このドラマは知りませんでしたが、この本を読んで今になって思うのは、三浦春馬さんが演じている姿を見ておきたかった。
と思ったら、TBSオンデマンドで発見しました。
 Amazonプライムの方なら追加料金なしで視聴できるみたいですね。









2020年7月16日木曜日

ブックレビュー『モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』



タイトル:モモ 時間どろぼうと盗まれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語
著者:ミヒャエル・エンデ
訳:大島かおり
出版年:1976年
ページ:360
Rate:5/5☆

1974年ドイツの児童文学賞を受賞した作品で、各国で翻訳されており、日本でもたいへん人気のある1冊です。

対象年齢は小学校高学年からとなっていましたが、大人だからわかる面白さ、時間と日々の生活について改めて考えさせられる本でした。



あらすじ


物語は、モモという1人の孤児の女の子を囲む日常から始まります。
時代はいつなのかわからない、場所もどこかわからない、けれどもモモの住む円形劇場跡の描写が、イタリアの古い街を思わせます。

モモは、人の話を静かにじっくり聞くことが好きな女の子です。
みんなはモモに話を聞いてもらうだけで不思議と心が満足するので、モモの周りにはいつも人がいます。
そんな平和な街に、ある日から少しづつ不穏な空気が漂い始めます。

見るだけで冷たく生気をすいとられてしまいそうになる「灰色の男たち」の出現です。
彼らは、時間を倹約して「時間貯蓄」をすればよりよい人生を送れると言い広め、町の人々から時間を取り上げていきます。

時間貯蓄に励む人たちはお金をたくさん稼ぐようになり、いい服装もしています。
けれども、「時間がない」「そんな暇はない」
そう言ってどんどん怒りっぽく、不機嫌でくたびれた顔をして日々を過ごしていきます。
かれらは自分たちの生活がせわしなく、日ごとに画一的で冷たくなっていくのを認めようとはしませんが、子供たちは、はっきりとそれを感じています。

モモはそんな町の人たちを救うため、灰色の男たちに挑んでいきます。


感想


「もっと時間があったら、ゆっくり本を読んだり子供と遊んだり好きなことができるのに…」
そう思いながら、
「1分1秒でも早く、さっさと終わらしてしまおう!」
「無駄をなくして効率的に!」
いつかわからない将来のために、頭や体はフル回転で、忙しくせわしなく動いていますが、時間はいっこうに足りません。
「もう遅いから寝よう」
いったい時間はどこにいったのでしょうか?

こう思うのは、いま目の前にあるものが見えなくなってしまっているからのような気がします。
もしかしたら2度と見ることのない瞬間を逃がしているからなのかもしれない。
いつか、いつか、と言っているうちに、あっという間に子供は成長し、もう一緒に遊んでくれないかもしれない。

なんだかゾッとしました。

『モモ』を通して、全く気付いていないわけではないけれど認めたくない自分の姿を見ているようで、自分にとって何が一番大事かを考えさせられました。

『モモ』は児童文学でありながら、奥が深く大人が読んでも十分楽しめる1冊です。















2020年4月28日火曜日

洋書レビュー『Eat That Frog』


タイトル:Eat That Frog  -21 Great Ways to Stop Procrastinating and Get More Done in Less Time-
著者:Brian Tracy
出版年:2000年
ページ:129
Rate:4/5☆
英語難易度:3/5(英検2級、TOEIC 700点程度)


先延ばしにしがちな面倒なこと。
でもそれが一番重要だったりします。
先延ばしするクセを直して、誰よりも早く目標を達成するための、21個の法則が書かれた本です。


著者について


高校を中退してから皿洗いや肉体労働で苦労を経験した著者。
20代半ばに営業の仕事を始めたことがきっかけで、ビジネスの世界に興味を持ち、本を読んだり大学にも通い、成功者の話を聞いて学び、自ら起業し成功しました。
企業のコンサルタントとしても活躍しながら、自らの経験をもとに、目標を達成し成功するためのノウハウを書籍やセミナーなどを通して伝授しています。


この本に出てくるFrog(カエル)とは?


カエル(Frog)= 重要なタスク(課題、仕事)

朝起きて、まずすることは、一番大きなカエルを食べること。
「Eat That Frog」とは、すなわち「最も重要なタスクからとりかかる」ことです。


感想


比較的易しい英語で書かれており、分量も120ページと少なく、短時間でさらっと読めました。
くり返しが多いので斜め読みもしやすく、目次をみるだけで大体の内容はわかります。
さらに最後Conclusionのページでは21個の法則の要約になっていて、忙しい方ならここを読むだけでも十分だと思います。

文中、とにかくやる気を奮い立たせる言葉がけが多いです。
「ぐずぐずしていないで、まずやれ!やり続けろ!」
"Just do it!"
"Keep pushing forward!"
"Never miss a day!" etc...
読んでてビリー隊長のブートキャンプを思い出しました。
この本を読むと、なかなか動かない重い腰を、グイっと持ち上げられそうです。


この本を通して学んだことは、「やろうとしていることのすべてをやり切るのは、一生かけても不可能である」ということ。
「あれも、これも、やらなきゃ」というところから、やらなくていいことを見つけだし、本当に重要なことだけに集中することが大事だということです。


こんな人におすすめ


苦手なもの、面倒くさいことをつい後回しにしてしまう人。
やりたいこと、やることがたくさんありすぎて、日頃から時間がないと感じている人。
重い腰を持ち上げるのにモチベーションが欲しい人。

出版されてから20年経っているので、内容の目新しさに欠ける感じはします。
けれども、忙しい毎日を過ごしていく中で大事なことをつい後回しにしてしまい、変わらず時間がないと嘆いている自分をどうにかしたいと思っているのであれば、この本を参考に行動を変えれば、少しでも多く充実した時間を送ることができるかもしれません。

アマゾンのリンクを貼っておきますので、是非とも本書を手に取って参考にしてみてください。
https://amzn.to/4aPm5uj

日本語翻訳本はこちら。
『カエルを食べてしまえ』


以上、最後までお読み頂きありがとうございます。


2020年4月22日水曜日

洋書 "If Tomorrow Comes" by Sidney Sheldon 


タイトル:If Tomorrow Comes
著者:Sidney Sheldon
出版年:1986年
ページ:408
Rate:3/5☆
英語難易度:3/5☆ (英検2級、TOEIC 700点程度)

ユダヤ系アメリカ人でベストセラー作家であるシドニーシェルダンの長編小説です。


<<あらすじ>>

主人公のTracyは、理想的な男性との結婚を間近にひかえた幸せ絶頂の若くて美しい女性。
あるマフィアがからむ事件がきっかけで、Tracyは刑務所に送られ、人生のどん底に突き落とされてしまいます。
真っ暗な独房の中、Tracyは彼女からすべてを奪った者たちへの復讐を心に誓い、強い決意で這い上がり、快進撃をくり広げていきます。


<<この本のKey Word>>

-vengeance:復讐、仕返し
-con artist:詐欺師
-Maximilian Pierpont:マキシミリアン・ピアポント(人名)

この本を理解するのに必要な単語だと思うので、日本語訳を書きました。
Maximilian Pierpontは、長くて読みにくい珍しい名前です。
出てくるたび詰まってしまうので、ここで紹介しておきます。


<<感想>>

物語の展開がとても早く、読み始めたらどんどん引き込まれていきます。
前半は主人公のTracyの悲痛な心のうちを追うように感情移入して読んでいましたが、後半は全く別物です。
別人のようになったTracyに感情移入は一切できませんでした。

韓国ドラマや復讐をテーマにした昔のドラマの雰囲気はありますが、読後感はスッキリとしていて、最後の最後まで作者の技を感じました。

400ページを超える長編ですが、ラスト50ページは、英語で書かれた洋書ということを忘れるくらいのスピードで一気に読み切ってしまいました。

長編を1冊読みきった達成感も味わえて、また次につながる自信がつきます。
シドニーシェルダン作品、いつか全制覇してみたくなりました。


<<こんな方におすすめ>>

洋書、英語多読初心者で、初めて長編に挑戦したいと思っている方。
辞書なしでストレスなくエンターテイメントとして気軽に楽しんで読みたい方。
復讐がテーマの韓国ドラマが好きな方。

英語版
https://amzn.to/3WSsmQb

日本語翻訳本もあります。
『明日があるなら』上下巻セット
https://amzn.to/4aUCTQl

以上、最後までお読みいただきありがとうございます。








2020年4月5日日曜日

ブックレビュー 『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』


タイトル:ベストセラーで読み解く現代アメリカ
著者:渡辺由佳里
出版年:2020年3月
ページ:365p
Rate:5/5☆





「洋書クラブ」という人気ブログで、アメリカの新刊書をメインに洋書のレビューをしている著者が、現代のアメリカを理解するための重要な洋書65冊を厳選し、1冊にしたのがこの本です。


著者である渡辺由佳里さんは、幼いころから読書がすきで、「秘密の花園」を読んだのがきっかけで英語を学びたいと思うようになり、いくつもの転機を経て、現在はアメリカのボストンでエッセイを書いたり、翻訳、レビューなどをされています。

渡辺さんのレビューは、「なぜこの本が現在のアメリカでベストセラーになっているのか?」という視点から、その本の背後にある社会情勢や歴史なども含めて書かれているので、非常に読み応えがあります。

レビューされる本は、アメリカの新刊がメインでジャンルは幅広く、ビジネス、ノンフィクション、政治、歴史、SF、ロマンスなどがあります。
洋書好きの方は何冊かは読んだことがある、もしくは読みたいという本が見つかるでしょう。


私も最近ブログで本のレビューを始めましたが、本の選定、レビューの方法などとても参考になる1冊でした。
この本で紹介されているもので、すでに読んだことのある本は3冊、これから読みたいと思う本は10冊、見つかりました。

読めば読むほど読みたくなる本が増える。
本好き、洋書好きにはたまらない一冊です。







2020年4月1日水曜日

ブックレビュー 『漬物を食べないと腸が病気になります 植物性乳酸菌が腸の免疫力を上げる』


タイトル:漬物を食べないと腸が病気になります 植物性乳酸菌が腸の免疫力を上げる
著者:松生恒夫
出版年:2016年
ページ:203
Rate:3/5☆

何十年と便秘症だった私がぬか漬け生活を始めてから、お腹の調子がよくなり毎日スッキリ過ごせています。
「ぬか漬けを食べるだけで、なぜこんな変化がでたの?」
「一体お腹のなかで何が起きているの?」
そんな疑問をもって本を探しているうちに、この本に出会いました。



著者である松生恒夫さんは、便秘外来を設けた松生クリニックの院長であり、大腸内視鏡検査では4万件以上の実績をお持ちです。
また、腸の健康にもダイエットにも理想的な食事として和食とオリーブオイルを組み合わせた「地中海式和食」を提唱している方です。


今回のこの「漬物を食べないと腸が病気になります」というタイトル。
ここまで断定的に言い切るということは、よほどの理由があるのでしょう。


まずは、日本人の腸の病気の実態から。

1960年ごろから現在までの50年間で、大腸がんに罹る人の数が9倍に増え、それも年々増え続けているとのこと。
このような腸の病気の背景には「食生活の変化」が深く関わっているといわれています。

『50年前の日本の食卓には、漬物や味噌、しょうゆなど植物性乳酸菌を活用した食品が数多く並んでいました。また大麦と混ぜた雑穀米を1日3回摂ることが多かったのです。
現在変わりに登場したのが、肉類や乳製品の多い欧米化した食文化です。』(p16)

食生活の歴史をみると、1000年以上も前から日本人は植物性乳酸菌を毎日摂取していたのに、ここ50年で大幅に減ったようです。


なぜ植物性乳酸菌がよいとされるのでしょうか。

乳酸菌には植物性と動物性の2種類があります。
このふたつの乳酸菌の違いはなく、生息場所の違いによって区別されているだけなのです。
植物性は植物に生息し、動物性はミルクに生息しています。
植物性は栄養分が少ない過酷な環境でも生息できることから、生きて腸まで届く力が強いとされているからです。
植物性乳酸菌を含む主な食品は、漬物、お茶、納豆、味噌、しょうゆ、酢、清酒、ワインなどがあります。


なぜ腸まで届く必要があるのか?

体の免疫細胞(リンパ球)の60%以上が腸管に存在し、「腸は人体最大の免疫器官である」といわれています。

『腸が「内なる外」とも呼ばれるように、体の中に入り込んでしまっては困るものと常に接触している。そのため腸の免疫機能が高くないと、外界から侵入する異物や病原体に立ち向かえず、いつも病気に悩ませれることになる。』(p152)

腸を健康に保つことが何より大事だとこれでよくわかります。


では腸を健康に保つには、どうすればいのでしょうか。

そのカギを握るのが「腸内フローラ」と呼ばれるものです。
「腸内フローラ」は腸内に100兆個と存在する細菌の集団のことです。
腸内フローラは、病原菌の排除や免疫増強など人体に有益な作用を起こす一方、毒性物質や発がん物質を発生したり有害な作用を及ぼすこともあります。
腸内フローラを良好にすることが、腸内環境を整え便秘を解消することになるのです。


そこで登場するのが、腸内フローラに良い食事。

腸に良いとされる乳酸菌やビフィズス菌を外部から摂取するのと同時に、腸内フローラの栄養源となる食物繊維やオリゴ糖を摂取することが重要とされています。

植物性乳酸菌と食物繊維が多く含まれた和食を中心に、良質な脂質を補い、排便力を促進するためのオリーブオイルを組み合わせた「地中海式和食」が良いといわれています。


最後に

この本を読んで、ぬか漬けの効果にまつわる疑問に対する答えが見つかり、とてもスッキリしました。

ぬか漬けは、植物性乳酸菌が多く含まれていて、それが生きて腸まで届き、腸内フローラの一員となり働いてくれたおかげで、お腹をすっきりさせてくれていたのです。
そればかりか、免疫にも作用し、風邪予防や花粉症などアレルギーにも効果が期待できるということがわかりました。

毎日の食生活を見直し、健康的な腸を手に入れる。
その必要性を感じることのできる一冊です。

アマゾンのリンクを貼っておきますので、ぜひご参考になさってください。

最後までお読み頂きありがとうございます。



2020年3月20日金曜日

Book Review "IKIGAI"


Title : IKIGAI  The Japanese Secret to a Long and Happy Life
Authors : Hector Garcia & Francesc Miralles
Page : 194
Published in : 2017
Rate : 3/5☆

About the authors :
Hector Garcia is a citizen of Japan, where he has lived for over a decade, and of Spain, where he was born.  He is the author of "A Geek in Japan" and "Ikigai".

Francesc Miralles is a Spanish writer of "Love in Small Letter" and "Wabi-Sabi"

    



What is the meaning of life?
 Having a clearly defined ikigai brings satisfaction, happiness, and meaning to our lives.
 The purpose of this book is to help you find yours, and to share insights from Japanese philosophy on the lasting health of body, mind and spirit.



I have read two books of same title "Ikigai". 
One is this book, and  another is written by Japanese author, Mogi Ken.
Both books say "Ikigai is the reason we get up in the morning."
Since I read this book after Mogi's Ikigai book, I felt it leaves something to be desired.
Mogi's book has deeper understanding of Japanese history, culture, philosophy and the way of thinking.    

For example, Radio Taiso (kind of morning warm up exercise).
It is introduced in both books.
This book tells us Radio Taiso is a tool to wake up the body and shows us how to do it.  



On the other hand, Mogi's book tells us the deep meaning of Radio Taiso.  
According to Mogi's book, Radio Taiso has been around since World War 2.  
It has been related to concept of "Asahi" (morning sun), and Asahi is the metaphor of Japan (Nippon).  
At first, Radio Taiso is not only for exercise tool but also educate tool to teach concept of Asahi, Harmony and Sustainability for Japanese children.  

These days, this concept was almost vanished, it becomes rather simple exercise tool for elderly people in Japan.  

       
In conclusion, I recommend this book to know the secrets of longevity of Japanese centenarian, but if you want to know deeper understanding of history and ideology in Japan, I recommend Mogi's Ikigai book. 



人生の意義は何ですか?
生きがいを通して、私たちは満足感にあふれ、幸せな人生を謳歌できる。

長寿大国と呼ばれる日本では、人々がどのように暮らしているか。
この本は、日本の文化、哲学、食生活、彼らのいきがいを知ることで、自らの生きがいを見つける手助けをしてくれます。


私はこの本を読む以前に、同じ『IKIGAI』というタイトルで茂木健一郎さんが書いた本を読んでいました。

茂木さん著『IKIGAI』のレビューはこちら


どちらも「『生きがい』とは、朝目を覚ます理由」と言っています。

今回紹介する本に関しては、先に茂木さんの『IKIGAI』を読んだ後ということもあって、なんだか物足りない内容に感じました。


例えば、ラジオ体操について。
この本では、長寿の人が健康を維持するための生きがいとして、朝にラジオ体操を行っていることが紹介されており、その体の動かし方などのフォームが詳しく書かれていました。

一方、茂木さんの本では、ラジオ体操がなぜお年寄りたちの間でよく行われるかについて歴史やイデオロギーにまで踏み込んだ内容で書かれていました。
そもそもラジオ体操は第二次世界大戦最中に始まったもので、それは単なる運動を目的としたものではなかったようです。
なぜ朝に行うか。朝日=太陽=日本の国家概念も含め、調和と持続可能性などを当時の子供たち(今のお年寄りの方々)に教育するために行われてきたのだとか。

今では、子供たちがラジオ体操をしているところも少なくなり、すっかりお年寄りの方の健康維持のためのものになっています。


今回紹介する本は、外国の方がミステリアスな日本を知るため、そしてそこで暮らす人々の長寿の秘密を知るためには面白い本だと思います。
もう少し深く踏み込んで日本の事を知りたいという方は、もう一冊の茂木さんの『IKIGAI』も読んでみてはいかがでしょうか。









2020年3月5日木曜日

『ぬか漬け はじめる、続ける』

前回までの記事はこちら

ぬか漬け生活9日目

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今回でぬか漬け生活10日目です。
前回の長芋が子供たちにヒットしたこともあり、また長芋を買ってきて漬けました。
今までぬか床は冷蔵庫で保存していましたが、毎日ぬか漬けを食べる習慣がついてきたので、漬ける時間を短縮するため、ぬか床は常温で保存することにしました。

そして今回、もっとぬか漬けのことを知りたい、さらに楽しく続けたいと思い、こちらの本を購入しました。


タイトル:ぬか漬けの基本 はじめる、続ける
著者:山田奈美
出版社:㈱グラフィック社
出版年:2016年
ページ:126
レート:5/5☆

ぬか漬けに関することが、この一冊ですべて事足る感じです。


目次
1.ぬか床をつくろう
2.基本の漬け方
3.ぬか漬けカレンダーとトラブルQ&A
4.ぬか漬け・ぬか床を使ったレシピ
5.うれしい、ぬか漬けの健康効果


私はぬか漬けをはじめてまだ10日です。
初心者ながら毎日ぬか床に触れていて、疑問に思うことが多々あります。

「ぬか床のかき混ぜ方はこれでいいのかな?」
「野菜はぬか床に何日くらい漬けておけるの?」
「ぬか漬けを掘り出してからは、何日で食べきらないといけない?」
「ぬか床がなんだかいつもと違う…」

これらの疑問が「基本の漬け方」「なんでもQ&A」で解決できそうです。


定番のきゅうり、大根、人参などの他にも、ぬか漬けのバリエーションを増やしたいと考えています。
この本では、ぬか漬けを使ったレシピに、30種類以上の野菜と、大豆や卵、魚や肉までぬか漬けにする方法も載っていました。
そのほか、ぬか漬け、古漬けを使ったアレンジメニューも豊富です。
和食に限らず、洋風・中華風などの幅広いアレンジが紹介されています。


最後の「ぬか漬けの健康効果」の章では、「発酵のメカニズム」、「ぬか漬けの発酵の仕組み」なども知ることができ、とても勉強になりました。


グラフィック社からの出版ということもあり、どのページをめくっても写真やイラストが挿入されていて、見ているだけでとても楽しめます。
ぬか床の作り方も、一つひとつの工程が写真付きでわかりやすく解説されています。


私のような「ぬか漬け」初心者や、ぬか漬けを漬物以外で楽しみたいという中上級者には、バイブルになりそうな一冊です。

アマゾンのリンクを貼っておきますので、是非とも本書を手に取って参考になさってください。
https://amzn.to/3CLUfm3


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ここからは、ぬか漬けに興味がある方へ、ぬか床のご紹介です。

我が家のぬか床は、漬物屋『樽の味』のものです。
保存料や化学調味料に頼らず、ぬか床の原料原産地はすべて日本国内。

すでに熟成発酵されたぬか床なので、捨て漬け不要。届いてすぐ始められます。
冷蔵庫で保存する場合は5日に1回かき混ぜるだけ。
初心者の私でも簡単に始められました。

ぬか床と容器と説明書がセットでも販売されています。

洋書はどこで買う?

※本記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。 こんにちは。 英語学習をある程度進めていると、洋書を読みたい、英語多読に挑戦したい。 そう思っても、では洋書をどこで入手するか?そう悩んでいる方、私以外にもきっといるはず。 物価高の影響で洋書は以前に増して高級品となっていま...