2025年11月6日木曜日

【読書記録】2025年10月読んだ本のまとめ/有吉佐和子/綾辻行人/浅倉秋成

 おはようございます。

 今年も残すところあと2ヶ月を切りました。今年1年何が出来たかなとそろそろ振り返る時期となります。

 私は今年(つい先月ですが)、新しくYouTubeを始めました。

 見る専門から作る側へ。

 これがとても面白い。なんでもっと早く始めなかったんだろうて後悔するほど、今は楽しみながら動画を作っています。

 きっかけは知り合いがYouTubeを始めたことでした。身近な知り合いが、YouTuberだなんて。しかもスマホひとつで撮影、編集もこなしてると聞いて、なんだか知り合いの動画を見ていてワクワクして私もやってみたくなりました。

 もし今、YouTubeやってみたいけど二の足踏んでたらもったいない。一本でも作ってみてください。楽しい、楽しくない、面白い、しんどい…色んな感情も交えてきっと新しい体験ができると思います。

 さて、前置きが長くなりましたが、10月に読んだ本をまとめてご紹介したいと思います。(※当ブログは、Amazonアソシエイトに参加しています。)



 10月は全部で4冊読了しました。

 1冊目は、有吉佐和子著の『紀ノ川』。


 出版年は、1964年。和歌山県の紀ノ川を舞台とし、明治・大正・昭和の3世代にわたる女たちの物語です。
 物語は花の嫁入り支度から始まり、花からその娘(文緒)、孫(華子)へと物語は3部構成で流れていきます。
 代々受け継がれる「家」の格を重んじ、「嫁」として「母」としてあらゆる物事にぬかりなく、「家」を大きくしていくことに生涯を捧げる花。その花の娘として生まれた文緒は、そんな母のことを家に縛られた奴隷のようだと非難し反発し、「家」の外へ、広い世界へと向かいます。そんな文緒の子として生まれた華子は、花からみると外国人のよう。
 どんなに反抗されても憎い口をきかれても母と娘で何か交じり合うものがあるという花の期待する心が、共感をもちながらも心苦しくなりますが、本の終わりが近づくにつれもっと読んでいたい気持ちになりました。
 華子に続く第4部、さらに第5部と、平成、令和の時代の続編はでないかなと期待しています。


 2冊目は、綾辻行人著、『十角館の殺人』。


 出版年は1987年、40年近くも前のクローズドサークルミステリーの代表作です。

 「ミステリー史上最大級の驚愕の結末」という裏表紙にかかれているあらすじの通り、「え!!!」となるページが来て、思わず最初のほうのページを読み直しました。

 物語の主要メンバーである大学生がタバコを吸う場面がやたらと多く、時代を感じるところもありましたが、物語はテンポもよく、400ページ以上ありますが、一気に読めちゃう本でした。なかなかの衝撃を受けること間違いなしの傑作です。

 Amazonで見る「十角館の殺人」綾辻行人

 

3冊目は、浅倉秋成著『六人の嘘つきな大学生』。


 2024年に映画化もされた、こちらもミステリー小説となります。
就職活動をする大学生たちで最終選考に残った6人の中で起こったある事件。犯人は誰なのか?もう、みんな怪しい。読み始めると続きが気になって、一気に読んでしまいました。


 最後4冊目は、別冊ダ・ヴィンチ『令和版 解体全書』



 令和に活躍されている小説家15人の、作品歴などをインタビュー形式にまとめた本です。普段読んでる本の作家さんが写真で見れるのも嬉しかったです。「好きの履歴書」というコーナーでは、各小説家の生い立ちや好きなものがこれも写真付きで紹介されていて、同世代の作家さんでは共感するものも多く、読んでいて楽しめました。
 それぞれの小説家が影響を受けた本や漫画、最近読んでめちゃくちゃ面白かった本なども紹介されていて、読みたい本がどんと増えました。
 

 以上、10月はこの4冊でとても素晴らしい読書体験ができました。11月もどんな本との出会いがあるか楽しみです。
 
最後に、立ち上げて間もない私の拙いYouTubeチャンネルですが、こちらにリンクを貼り付けさせて頂きます。
イイネやチャンネル登録をして頂けたら、とても励みになります。

YouTubeチャンネル


最後まで見ていただきありがとうございました。



2025年2月14日金曜日

オレオとクリームチーズでバレンタイン用チョコ作り

 バレンタインデー、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今年は、オレオとクリームチーズを使って、生チョコトリュフ風チョコを作ってみました。

小学校高学年の娘が一人でも作れる簡単レシピのチョコです。

材料はこちら。


材料(約10人分)

オレオ 24枚入り
クリームチーズ200グラム
板チョコ 2~3枚
トッピング用アラザン 適宜


作り方

まずはオレオをジップロックに入れて、綿棒などを用いて細かく砕いていきます。


次に、砕いたオレオとクリームチーズをボールに入れてこねて、よく混ぜていきます。


土いじりしてるみたいですが、オレオです。
こね続けているうちに、クリームチーズがだんだん馴染んできました。


さらにこねていくとツヤツヤの塊になります。
この段階で、オレオとクリームチーズしか入れていませんが、とってもいい香り。


この後1つずつ、丸めていきます。

土台のチョコボールが完成しました。

次に、板チョコ2枚を湯煎で溶かして、チョコボールをコーティングしていきます。

固まる前にトッピングのアラザンもパラパラと。

途中でコーティング用の板チョコが足らなくなり、追加で板チョコを1枚湯煎してなんとかコーティング完了。


後は冷蔵庫で1時間ほど冷やしておくだけ。

さてさて、お味はというと、これがすんごい濃厚!

粉っぽいんじゃないかなと思ったけど、全然そんなことない。クリームチーズの柔らかさがいい仕事をしてて、オレオをしっとり滑らかな食感に変えてくれてる。

ほんとに生チョコ食感!

このレシピだと一度に大量にできるから、友チョコ用にぴったりです。

保存は冷蔵庫で2、3日の間で食べてもらうようお友達には伝えてもらいました。

来年もまたこれで良いんじゃないかな?

作った本人もびっくりしてるほど、なかなか美味しくできましたので、みなさんも是非作ってみてください。

以上、本日も最後までお読み頂きありがとうございます。


2025年2月10日月曜日

【洋書】Book Review "The Psychology of Money" by Morgan Housel  「お金の心理学」

 


Title: The Psychology of Money
Author: Morgan Housel
Pages: 242
Published in: 2020

久しぶりの洋書レビューです。
bookstagram、洋書界隈にとどまらず、節約、投資系のSNSでもよく見かけるこの本、ずっと気になってたんですよね。

さて、嫌でも日々感じるのは、インフレ、円安、増税などによるお金の不安です。
しっかり働いていても給料は上がらないのに、支出は増えるし、政治が悪いとか日本オワコンなんかの意見も聞きますが、まぁそれはそれとして、根本的な「お金の不安」は日本だけのものでもなく、世界共通のもののようです。

本書では、その不安とどう付き合うか、お金とうまく付き合うのに必要なものは何か?が書かれています。

今回、私が特に大事だなと思ったところを本文抜粋と独自の解釈訳でご紹介したいとおもいます。

"doing well with money has a little to do with how smart you are and a lot to do with how you behave." (p.2, Introduction)
「お金とうまく付き合うには、どれだけ頭がいいかではなく、どう行動するかが大事です」

導入部では、世間一般に頭のいいと思われるような人が、感情をコントロールできなくなって最悪なケースになる例と、目立つような人ではなくても粛々と富を築いている人の例が挙げられています。
ここではお金にまつわる「感情をコントロールすること」の大切さを学び、適切に「行動すること」が大事だと学ぶことができそうです。

では、適切に行動するとはどういうことでしょうか?
今よりもっと頑張って、さらに上を目指すことでしょうか?でもそれはとても大変なことだということを知っておかなければなりません。
"A hyper-connected world means the talent pool you compete in has gone from hundreds of thousands spanning the globe." (p.108)
「 ネットやスマホにより高度に繋がった世界では、あなたが競争しようとしているのは、優秀な人が何百人、何千人といる世界です。」

そんな世界の中で、ではどう適切に行動し、不安と付き合えるのか?ここで大事なのが、
"flexibility" (p.109)
「柔軟性」です。
言い換えると「ソフトスキル」です。テクニカルスキルの反対に当たります。
「コミュニケーション能力」などもソフトスキルです。著者は本書の題名にある「お金の心理学」もソフトスキルであるといいます。
よい機会があれば利用し、必要や環境に応じて柔軟に行動する能力を持つことが大事ということです。

また、本書では何事も「moderate」=「ほどほど」がよいとしています。なぜなら、
"Long-term planning is harder than it seems because people's goal and desires change over time." (p.147)
「目標や願望は時間の経過とともに変わってしまう。だから長期計画は思っている以上に難しい」からです。
人も周りの環境も「時間」とともに変わります。だから、極端にかたよらず、何かに投資をするのも、節約するのも、時間をかけながら柔軟に自分の無理のないペースで続けていくことが、お金と付き合うのには大事なことだということです。

以上を一文でまとめると、
「お金とうまく付き合うには、時間をかけて柔軟に粛々と行動すること」
と言えるでしょうか。
このような心の持ちようが、大切のようです。

今回紹介しきれていない部分では、歴史をもとにしたお金にまつわる出来事、著者の実際の節約投資ぶりなんかも書かれています。
1チャプター当たりおよそ10ページで大事なポイントが解説されており、全部で20チャプターあります。
英語は、専門的な難しい単語はあまり出てきません。洋書多読で読まれるかたは、1日1チャプターづつ読むだけでも、英語とお金の勉強を無理なく続けることのできる良い本だと思いますので、ぜひ本書を手に取って読まれることをおすすめします。

実際の邦訳は「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット」というタイトルで出版されています。
こちらにアマゾンのリンクを貼っておきますので、ご参考になさってみてください。
☆アマゾンアソシエイトにも参加しています☆

英語版
The Psychology of Money:  Timeless Lessons on Wealth, Greed, and Happiness

日本語版
サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

皆さんのお役に立てれば幸いです。

以上、最後までお読み頂きありがとうございます。






【読書記録】2025年10月読んだ本のまとめ/有吉佐和子/綾辻行人/浅倉秋成

 おはようございます。  今年も残すところあと2ヶ月を切りました。今年1年何が出来たかなとそろそろ振り返る時期となります。  私は今年(つい先月ですが)、新しくYouTubeを始めました。  見る専門から作る側へ。  これがとても面白い。なんでもっと早く始めなかったんだろうて後悔...