2020年2月28日金曜日

ぬか漬け生活 5日目

突然の全国小中高休校のニュースを受け、生活が大きく変わりそうです。

子供がいる家庭では、母親ばかりに負担がかかるのは避けたいですよね。
夫婦や家族とも話し合いながら対応していくしかないのでしょう。

私の場合、子供が家にいると日中1人の時間も無くなるだろうから、明日から仕事や読書、ブログは早朝に限られてきそうです。
色んな不安もありますが、もう乗り切るしかない。
今できることは、やっぱり規則正しい生活を送ることと体調管理の徹底でしかないですね。

特に体調管理の一環で、ぬか漬け生活はしっかり続けていきたいです。
ぬか漬けを続けることで体にいいことが起き始めているので♪
このことはまた後日記事にしたいと思います。

さて、ぬか漬けを始めてから前回までの記事はこちら。

ぬか漬けはじめました
ぬか漬け生活2日目
ぬか漬け生活3日目
ぬか漬け生活4日目


今回ぬか床から掘り出したのは、きゅうりのみ。
一緒に漬けたカブはもう一日漬けておきたいので、寝かせておきました。

子供が若干ぬか漬けに飽きてきたみたいなので、今回は一工夫。

きゅうりのぬか漬けをちくわに詰めてみました。



これは子供大喜び!!
ビールにも絶対合う!

4人家族、ちくわ一袋(4本入り)じゃ全然足りなかったです。
私、最初に味見したこの小さいの1口だけしか当たりませんでした。
これは、リピ確実です。

ぬか漬けを使った料理の幅をもっと広げていきたいと思います。




2020年2月27日木曜日

ぬか漬け生活 4日目

ぬか漬けを始めてから前回までの記事はこちらです。

「ぬか漬け」はじめました
ぬか漬け生活2日目
ぬか漬け生活3日目

今日でぬか漬けを始めて4日目です。
今回は、漬けてから24時間後のカブを見てみたいと思います。
大きめのカブだったので、葉の部分は半分の長さにそろえ、
白い実の部分は1/4の大きさに切り分けて漬けていました。
ぬか床の表面が水っぽくなっていたので、キッチンペーパーで水分を吸い取りました。



サッとぬかを洗い落とし、食べやすい大きさに切り分けます。


1株が大きかったので、ひとつのお皿に盛り切れず、余った分はタッパーに。


少し漬かりが浅かったかな。
歯ごたえは最高です。
あと12時間くらい漬けて待てば、もっと柔らかくなって味も深くなっていたかもしれません。
葉と茎の部分は塩気が少なく感じたので、醤油を少しつけて食べました。

子供の反応は、白い実の部分はいまいち。
葉と茎の部分は醤油をつけると美味しくなり、ご飯もお代わりしてよく食べていました。

カブがあともう一株残っています。
今度はそれを1/2の大きさに切り、48時間(丸2日)漬けてみようと思います。

「なんでも物は試し」ですね(^^♪


2020年2月26日水曜日

ぬか漬け生活 3日目

ぬか漬けを始めてから前回までの記事はこちらです。
『「ぬか漬け」はじめました』
『ぬか漬け生活 2日目』



今回は、ぬか漬け生活3日目の様子です。

丸二日(48時間)漬けた大根と人参を掘り出しました。
大根は昨日よりさらに柔らかくなっており、人参もほどよくしなっていました。


昨日、妹に言われて気づいたのですが、私、大根も人参も皮をむいて漬けていました。
皮をむかずそのまま漬けていいのですね。
なんだかもったいないことをしていた気分ですが、これはこれで美味しい。


でも、せっかくだから次は皮をむかずに漬けてみようと思います。

子供にも食べさせてみましたが、人参のぬか漬けはちょっと苦手だったようで…
甘味は増すのですが、人参特有の香りもして、あんまり食べてくれなかったです。
人参のぬか漬けを我が子に食べてもらうには、お味噌汁にいれたり、肉巻きにしたり、もうひと工夫必要になりそうです。


そして、次につける野菜はカブ!
葉っぱや芯の部分も全部漬けていきます。


ほんと、ぬか漬けのおかげで毎日が楽しみです(^^♪


2020年2月25日火曜日

ぬか漬け生活 2日目


前回の記事:「ぬか漬け」はじめました

ぬか漬け初日は、ぬか床を準備し、きゅうり、大根、人参をつけるところまでできました。
使用したぬか床は漬物屋『樽の味』からでているものです。
すでにしっかり乳酸発酵されたものなので、野菜の捨て漬け不要。
届いてすぐ1回目から美味しく漬かるとのことです。


今回は、ぬか漬けをはじめて2日目の様子です。

漬けてからまる1日冷蔵庫で寝かせたぬか床から、きゅうりと大根を掘り出してみました。

きゅうりも大根も、ほどよくしなって柔らかくなっています。

さぁ、いざ実食。



美味しい!
「ポリポリ」とした絶妙の歯ごたえ。
ぬかの風味もふわっと香り、塩気もちょうどいい。

子供にも食べさせてみました。
酸っぱいのが苦手な長女も、これならいけると食べてくれた!
野菜が苦手な下の子も、ポリポリとした触感がよかったのか、ばくばく食べていました。

あっという間に完食です。

これは、むふふです( *´艸`)

『樽の味』さん、ありがとう。
大湯さん、ありがとう。
妹、ありがとう。
野菜を作ってくれた生産者さん、ありがとう。

美味しいぬか漬けができて、なんだか感謝の気持ちが湧いてきます。


さて、ぬか床には大根があと半分と人参が残っています。
大根の周りが少し水っぽくなっていたので、キッチンペーパーで水分をとっておきました。

3日目にはどうなっているかな?
楽しみです♪

2020年2月24日月曜日

「ぬか漬け」はじめました 

3連休いかがお過ごしでしょうか。

我が家では、初日から子どもが風邪をひき、ずっと家に引きこもっておりました。
それに加えて新型コロナウィルスやインフルエンザの流行、そして花粉シーズン到来…
なんだか不安ばかり。
体調管理をしっかりせねばと思う毎日です。

そんな中、最近ちょっとしたきっかけで「ぬか漬けマイスター」大湯みほさんのことを知り、ぬか漬けをはじめることにしました。

大湯さんは、ぬか漬けの魅力を伝えるため、ぬか漬けワークショップを開催したり、テレビやいろんなメディアにも出演されています。
大湯さんのように、最近では漬物にはまる女子のこと「つけじょ」といい、話題になっているようです。


私の妹が、仕事を通して大湯さんと知り合ったことがきっかけで、まず妹がぬか漬け生活を始めました。
妹曰く、ぬか漬けをするようになって、お腹すっきり、毎日が楽しみだというのです。

なんでも試したがりの私。
それを聞いて私も早速ぬか漬けをはじめてみました。

すでにぬか漬け生活を始めている妹からコツを色々聞き出し、ぬか床を購入しました。


今回私が購入したぬか床は、『樽の味』から出ているものです。
ぬか漬けを始める以前から、『樽の味』の漬物をスーパーで何度もリピート購入していました。


この漬物は、昔父の田舎で食べた漬物の味に似ていて、少し酸味のある懐かしい味がします。
ここの漬物が美味しいと知っていたから、そのぬか床なら間違いないと思い購入しました。

ちなみに楽天市場でも、ぬか床と容器がセットになっているものが売っています。
セットなら届いてすぐ、好きな野菜で始めることができます。


ぬか床のみも購入できます。

こちらは容器が不要、袋に入ったぬか床スタンドタイプ。


私は、家に3リットル容量のタッパーがあったので、ぬか床だけ800gを単品で2袋(合計1.6Kg)を購入しました。


届いた商品を開封すると、ぬか床と一緒にとても丁寧な説明書と、ぬか漬けを使った料理のレシピも同封されていました。




早速冷蔵庫にある野菜を使い、漬けてみました。

今回は、きゅうり1本と、大根1/3本、人参1本。
説明書を見ながら適当な大きさに切り、漬けました。
野菜が完全に隠れるようにぬかで覆います。


野菜によって漬けておく時間が違うので、食べ頃の日をメモに書いて貼っておきました。


この状態で冷蔵庫で寝かします。
冷蔵庫で保管する場合、毎日かき混ぜなくても5日に1度でもいいそうです。

どんな味のぬか漬けになっているか?
次の日が待ち遠しい!
ほんと楽しみです。


この続きは、次の記事で書いていきたいと思います。







2020年2月22日土曜日

Book Review "Atomic Habits"




Title : Atomic Habits
Author : James Clear
Page : 306
Published in : 2018
Rate : 5/5☆


  This book will teach you how to build good habits and break bad ones.



   Usually I put a tag, sticky note, in the book when I found the helpful advice.
This book is going to be like a bundle of flowers of tags...
Every advice is so powerful, useful and practical.
I have tackled the habits at once since I read this book.
It's seriously a game changer.


The Fundamentals : Why Tiny Changes Make a Big Difference

"Success is the product of daily habits." (p.18)
 He mentioned that habits are the compound interest of self improvement.
Getting 1% better everyday counts for a lot in the long-run.
We should know that the most powerful outcomes are delayed.

"Forget about the goals, focus on system instead."(p.23)
Goals are about the results.
Systems are about the process that lead to those results.

   I heard a similar story from Atsugiri Jason (a comedian in Japan).
He mentioned that if we have a goals-first mentality, we might give up when the results are failed.
But actions (system)-first mentality can lead us to the results.
For example, brushing the teeth every morning leads to prevent the teeth decay.


 How to build a good habit

   The process of building habit is as below.
Cue, Craving, Response, and Reward.

The 1st Law : Make It Obvious 
The 2nd Law : Make It Attractive
The 3rd Law : Make It Easy
The 4th Law : Make It Satisfying

Every chapter shows the practical aspects of "how".


What kind of person you want to become?

"Every action you take is a vote for a type of person you wish to become."(p.39)

You get up early every morning, you will be a morning person.
You read a book every day, you will be a reader.
You write a sentence every day, you will be a writer.
You take exercise every day, you will be an athlete.

"Small habits don't add up.  They compound.
That's the atomic habits.
Tiny changes.  Remarkable results."(p.258)

Worth reading again and again.
If you know the habits is good but you can't stick to it, or if you have always setback when you want to achieve your goals, highly recommended this book.





<日本語で書いたレビューはここから>


この本は、よい習慣を身につけて悪い習慣をなくすためのハウツー本です。

ドラッカーの本ではないですけど、見事この本に「付箋の花」が咲きました。
どのページをめくっても、役に立ちそうな実用的なアドバイスばかりです。
実際私もここに書かれていることを実践し始めました。
これは本当、自分でもびっくりするくらいの変化を感じています。


◆なぜ小さな変化が大きな違いを生むのか?

『成功は、毎日の習慣でできている』

習慣には複利効果があるといわれています。
毎日1%ずつでも改善されれば、長い目で見たときに多大な効果を得ることができるのだそうです。
私たちは目に見えた効果をすぐ期待してしまいますが、大きな成果は遅れてやってくるということを覚えておかなければいけません。


『目標を忘れて、システムに集中せよ』

目標は、結果です。
システムは、結果を出すまでのプロセスです。

以前、厚切りジェイソンさんがこれによく似た話をしておりました。
彼曰く、目標は「結果」ではなく、「行動」で立てろと。
「結果」を目標にしてしまうと、達成できなかった時に挫折してしまったり、達成したあと続かなくなってしまう可能性があります。
一方、「行動」を目標にすれば自ずと「結果」はついてくるのです。
「歯磨き」のように「毎日歯を磨くこと」が、結果虫歯になりにくくなるのです。


◆良い習慣を身につけるために
 
 習慣を身につけるプロセスはこの4つ。
「きっかけ」「欲求」「反応」「報酬」

①習慣にしたいことを明確にする
②習慣にしたいことを魅力的にする
③習慣を簡単に始めやすくする
④習慣にすることで満足感を得られるようにする

それぞれの項目で、「どうやって」実践するか、具体的な方法が紹介されています。


◆あなたはどんな人になりたいか?

『あなたの行動ひとつひとつが、あなたが望む人物になるためのものである』

毎日早起きすれば、「朝型人間」になり、
毎日本を読めば、「本を読む人」になり、
毎日文章を書けば、「ライター」になり、
毎日運動すれば、「アスリート」になるのです。

『習慣は、ただの足し算ではない。複利の効果がある。
それがAtomic Habits。
小さな変化が、素晴らしい結果をもたらすのである。』


この本は、何度も何度も読み返す価値ありです。
習慣にすればいいとわかっているけど続かない人、目標を立てるけどなかなかうまくいかないという人は是非ともこの本を手にとってみてください。

英語のレベルも易しく、非常に読みやすかったです。

ちなみに今回引用した『』内の文は、私なりの理解で訳した日本語です。
まだまだ不自然だったり、伝わりにくいかもしれません。

『Atomic Habits』の日本語訳版も出ているようなので、ぜひともこちらも参照ください。



2020年2月19日水曜日

ブックレビュー『フィッシュストーリー』


タイトル:フィッシュストーリー
著者:伊坂幸太郎
出版年:2007年
ページ:258
Rate:3.5/5☆


4つの短編がこの1冊に収録されています。

『動物園のエンジン』
『サクリファイス』
『フィッシュストーリー』
『ポテチ』




伊坂幸太郎さんの作品を読むのは、実はこの本が初めてです。
本が好きと言いながら、今までどんだけ読書をしてこなかったのか…バレバレですね。

『フィッシュストーリー』を読むきっかけになったのは、以前レビューにも書いた『本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる』の本中で、千田琢也さんがこの本を推薦されていたからです。
その時からずっと読みたくて図書館で予約しておりました。

『フィッシュストーリー』は、時間を行ったり来たりするけれども、頭の中こんがらがって迷うこともなく、どんどんページをめくる事ができました。
短編なのでさらりと読めてよかったのですが、もう少しどっぷり浸って読みたい惜しい気もしました。

4つの短編に分かれていながらも、各ストーリー間で少しずつリンクしているところがあり、面白いです。
これが伊坂さんの技法なのでしょうか。
伊坂さんの他の作品ももっと読みたくなりました。

「あ~面白かった。」
読書を満喫した気分になる1冊です。





2020年2月18日火曜日

ブックレビュー『決定版 ドラッカー名言集 英和対訳』


タイトル:決定版 ドラッカー名言集 英和対訳
著者:P. F. ドラッカー
編訳者:上田惇生
出版年:2010年
ページ:256
Rate:4/5☆


この本は、ドラッカー著作の全ての本から、120の名言を抜き出した名言集の決定版です。

ドラッカーは、1909年オーストリアのウィーンで生まれたユダヤ系オーストリア人。
「マネジメントの父」とも呼ばれ、20世紀から21世紀にかけて経済界で最も影響力のあった経営思想家です。

なぜ、ドラッカーの言葉が、名言として多くの人の心を捉えているのでしょうか。
ドラッカー本人は、自分は社会生態学者であると言っています。
要するに、社会を「見る」人だったのです。


「ドラッカーの本には付箋の花が咲く」と編訳者の上田惇生さんも言っています。
上田さんは、ドラッカーの主要作品のすべてを翻訳されてきました。
そのためドラッカーと最も親しく、日本での分身とされてきた人です。
ドラッカーの名言集を出版するにあたり、実に7,000もの文章が名言してリストに上がったそうです。
そこから120を選ぶのは相当苦労されたはずです。

それだけ厳選された名言が、この一冊に詰まっています。

この名言集のいいところは、英和対訳なので、ドラッカーの原文も堪能できるところです。
ドラッカーの英語は、比較的読みやすく理解しやすいように感じます。

私も気づけば本は付箋だらけになっていました。
けれども図書館で借りてきたものなので、気になったところは全部ノートに抜き書きしておきました。

今回その一つを紹介したいと思います。

『優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。
一度も間違いをしたことのない者、それも大きな間違いをしたことのない者をトップレベルの地位に就かせてはならない。間違いをしたことのない者は凡庸である。そのうえ、いかにして早く間違いを発見し、いかにしてそれを直すかを知らない』

以下原文
"The better a man is the more mistakes will he make - for the more new things he will try.  I would never promote a man into a top-level job who has not made mistakes, and big ones at that.  Otherwise he is sure to be mediocre.  Worse still, not having made mistakes he will not have learned how to spot them early and how to correct them."

この名言は、ドラッカー著の原書『The Practice of Management (p.147)』から引用されたものです。

この名言集を通して、ドラッカーがどのように社会を「見て」いたのか、学べるのではないでしょうか。
さらには、この本が、自分自身の社会を「見る」目が変わるきっかけにもなるかもしれません。







2020年2月15日土曜日

ブックレビュー『人生でいちばん大切なこと』


タイトル:人生でいちばん大切なこと ~死ぬとき後悔しないために~
著者:枡野俊明
出版年:2016年
ページ:228
Rate:3/5☆


「あなたにとって今いちばん大切なものは何ですか?」
自身に問いかけるきっかけになる本です。





著者である枡野俊明さんは、曹洞宗徳雄山建功寺の住職です。
『禅の庭』をテーマに、ガーデンデザイナーとしても活躍されています。
禅の考えに基づいた多数の書籍も出版されており、その数は100冊を超えています。
この本以外にも、私も何冊か枡野さんの本は読んだことがあります。
どの本も、やさしく穏やかな語り口調で書かれていて、読んでいて、フッと心が軽くなります。


「禅」には「無常」=「ずっとそこに留まっていることはない」という言葉があります。

人の心も、この世にあるものはすべて、移ろい変化していきます。
過去や未来の心配事に気を取られているあいだに、目の前にあるものが見えなくなっていることがよくあります。
その一瞬でも、見落としてしまったものは、もう二度ともとには戻ることはありません。

だから「今ここ、この瞬間を生きる」に集中すること。
「禅」ではこの考えを大切にしています。

今回のこの本には、自分にとって「いちばん大切なこと」を見極めるために、こうした禅の考え方をヒントに、どのように物事を捉えて、どのような生活をこころがければよいか、が書かれています。

こころが疲れていたり、ストレスを抱えている時には、「自然に目を向けること」。
自然には計らい事はありません。 
自然への思い、その一瞬が、心を癒してくれることもあります。

私の場合、不安や心配事があって何かに迷っているときに、枡野さんの本を手にすることが多いです。
読むうちに、不思議とざわざわした感じが消えて、心が穏やかになっていくような気がするからです。
不安や心配事などは、自分の心が作ったもので、実体のないものだと気づかせてくれます。

心の置き方次第で、不安は消え、大切なものに気づき、後悔しない生き方がみつかるというのです。


2020年2月12日水曜日

ブックレビュー『IKIGAI ~日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣~』



タイトル:IKIGAI ~日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣~
著者:茂木健一郎 (Ken Mogi)
訳者:恩蔵絢子
出版年:2018年
Rate:4/5☆


今、世界中で「IKIGAI」という言葉がブームになっています。

アメリカの研究者ダン・ベッドナーが長寿地域を意味する「ブルーゾーン」の概念を広め、その長寿の理由で日本・沖縄の「IKIGAI」に言及したことで注目されました。

「IKIGAI」は、そもそも日本の言葉、「生きがい」のことです。

私は今、この「IKIGAI」について書かれた本を、2冊読んでいます。

1冊は、2017年に出版された洋書、「IKIGAI The Japanese Secret to a Long and Happy Life」。
Hector Garcia と Francesc Miralles が書いた本です。
海外では多くの人がこちらの本を読み、「IKIGAI」の指南書として、SNSでも話題にしています。
(こちらのレビューはまた後日。)

そしてもう1冊、「IKIGAI」という同じタイトルでありながら、上記の本とは全く別のもの、日本人が書いた「IKIGAI」を、今回ご紹介したいと思います。



著者は、テレビでもよく見かける、脳科学者として有名な茂木健一郎さんです。

「IKIGAI」がブームとなっている中、「日本人の感覚」で「IKIGAI」について本を書いて欲しいと、イギリスの出版社から茂木さんに依頼があったそうです。
そこで、茂木さんが日本人の感覚を持ちながら、日本の本質を外から探るために日本を離れ、英語で「IKIGAI」を書き上げました。
これまでに30か国、28言語に翻訳されています。
それを逆輸入して、日本語訳されたものがこの本になります。

『この本を通して、我々は、日本における生活様式、文化、伝統、考え方、人生哲学を見直しながら、<生きがい>を持つことで導き出される、健康、長寿についてのヒントを得ることになるだろう』(第一章:『<生きがい>とは何か』より)


寿司、大相撲、雅楽、伊勢神宮、ラジオ体操、コミケなど、日本のさまざまが、この本につまっています。
そういったさまざまなものが、私たちの<生きがい>を生んでいます。

<生きがい>とは、「生きる喜び」「人生の意味」。  
<生きがい>は、あなたに頑張る力をもたらし、あなたの人生に目的を与えるものである。

「人生の目的」はどんな国の人でも持っています。

けれども、西欧の人が持つ「生きる目的」は、日本でいう、<生きがい>とは少し違うようです。
西欧では、大統領からの賛辞をもらうことや、ミシュランに掲載されることなど、誰にでも誇れる業績や家族、壮大な人生プランを「生きる目的」として捉えています。

一方、日本人は、普段から<生きがい>という言葉を何気に使っています。
日本人にとって、<生きがい>は壮大なものではなく、誰にでも開かれたものであり、とても「小さなこと」なのです。
朝の散歩だったり、花の水やりだったり、目覚めてすぐに飲むコーヒーだったり、すやすや眠っている子供の寝顔だったり…
<生きがい>は、「朝、目を覚ます理由」になるのです。

日本ではさまざまなものに神が宿ると信じられてきました。
ものを大事に扱うことや、ご飯粒一つでも残さず食べること、トイレの神様の話など、子供のころから私も聞いて育ちました。
このように、日本人のものの見方の根底にある「八百万(やおろず)の神」という概念は、<生きがい>をすごく身近なものとして捉える理由にもなっているというのです。


日本の伝統文化については、知っているようで知らなかったことが多くあり、この本を通して、「日本」という国を再発見することができました。

なぜ、多くの外国人が日本に来るのか、どこに魅力を感じているのか、ずっと不思議でした。
この本を読んで、その気持ちがわかる気がしました。

「日本」という国の本質を見つめ直し、そして自分なりの<生きがい>見つけて、毎日、一瞬一瞬を大事にしていきたいと思える1冊でした。


2020年2月10日月曜日

ブックレビュー『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける87の法則』


タイトル:伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける87の法則
著者:山口拓朗
出版年:2014年
ページ:226
Rate:3/5☆


前回の記事の、図書館での出来事がきっかけで、2週間という限られた時間で本を6冊読む事になりました。
6冊のうち読了した本は、これで2冊です。

文章を「書く」ことをテーマにした本を2冊続けて読むことで、それぞれの本から学んだことを自身のブログで実践し、より良いものにしていけたらいいなと思っています。

この本は、さまざまな場面で「伝える文章を書く」ことに役立つ本です。
中学生でも理解しやすくわかりやすい言葉で書かれていて、「87個の法則」をたどることで、文章の書き方の「基本」から「応用」まで学ぶことができます。




この本の著者である山口拓朗さんは、執筆活動と並行して、自身の塾(「山口拓朗ライティング塾」)、セミナー、ブログなどで、2大コミュニケーション(文章と会話)のスキルアップ情報を提供する活動をされています。
出版された本の数は、私がAmazonで調べた限り、実に20冊以上もありました。

ネットを通して「書く」ことが多くなった今では、「伝わる文章の書き方」は需要の高いテーマだと思います。


目次

①文章を書く準備をしよう
②伝わる文章を速く書こう
③伝わる文章を簡潔に・分かりやすく・正しく書こう
読みたくなる文章を書こう
メール・SNS対策をしよう


①文章を書く準備をしよう

書く「目的」や「ターゲット(読み手)」を決めること。
テーマの情報収集をすること。
書く前のこの「準備」が一番大事かと思います。
準備が整ってこそ、次のステップ「速く」書くことができるのです。

②伝わる文章を速く書こう

文章の設計図を立て、流れを決めます。
その際、基本や型(テンプレート)を活用することで、作業が一気にはかどります。
書く目的(報告書、宣伝、論文、プレゼン資料、ブログなど)によって、8種類のテンプレートが実例とともに紹介されています。

③伝わる文章を「簡潔に」「分かりやすく」「正しく」書こう

「読み手」が間違った解釈をしないように、「1文1義」を心がけ、接続詞や修飾語、敬語などの言葉の正しい使い方を学ぶことができます。

④読みたくなる文章を書こう

ここでは、読みやすい表現の仕方や、すっきりした見た目(レイアウト)を追求しています。

⑤メール・SNS対策をしよう

SNSで文章を発信するには、3秒以内に読み手のハートをつかむタイトルや書き出しを、いかに工夫するかが重要です。
書き出しパターンや実例が豊富に紹介されています。


この本では、87個の法則すべてに、「ダメ文」と「修正文」の実例が記されています。
それがどうしてダメなのか、どうするべきなのか、解説も簡潔に書かれています。

この本を読んだ後、改めて自分の書いた文章を読むと、「ダメ文」に当てはまることが多く、とても恥ずかしくなりました。
もっと早く、若いうちに読んでおきたかった…笑

今からでも遅くない、「書くこと」を日常されている人ならば、読んでおきたい1冊だと思います。







2020年2月6日木曜日

ブックレビュー『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』


タイトル:プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術
著者:印南敦史
出版年:2014年
ページ:191
Rate:4.5/5☆

図書館で予約していた本が、先日、一気にまとめて6冊、手元に届きました。
予約本で人気もあり、貸出延長ができず、2週間で6冊を読み切らないといけません。
どの本も200ページ前後あり、読むのが遅い私にとっては、かなり追い込まれた状況です。
そして本を読んだあとは、レビューも書きたいと思っています。
「読む+書く」でかなりの時間がかかりそうなので、プレッシャーが半端ないです。

今回届いた6冊の中に、そんな今の私の救いになるような1冊がありました。

それが今回ご紹介するこちらの本です。



この本は「書くことや読むことについて記した本」です。

では、著者の紹介から。
印南敦史さんは、プロの書評家。
ビジネスパーソン向けウェブメディア「ライフハッカー」で、ビジネス書を中心とした書籍を紹介しています。
1日1冊本を読み、毎日書評を書いて投稿されています。
その本の数は2年間で700冊を超えるとか。(2014年時点)

印南さんの書評とは、どんな内容なのか、気になりネットでも調べてみました。
そしたら今でも(2020年2月現在)毎日書評を投稿されているのです!
ほんの小さなことでも毎日続けることは難しいのに、「読む+書く」ことを8年間も続けておられるのです。

印南さんの書評は、簡潔でわかりやすい構成で、短時間でさらっと読めてしまいます。
響くものもしっかりあって、ついつい「あわせて読みたい」コーナーに引きづり込まれてしまいます。

そんな著者が教えるこの本から、どんなことが学べるでしょう。
本題に入ります。

目次

①プロ書評家が教える読書術・時間術
②読み手の視点に立つ
③大切なのは「伝える」こと
④「読ませる」文章の書き方


①プロ書評家が教える読書術・時間術

『読む「目的」によって本をどう扱うか』
ビジネス書や自己啓発書の場合、読み込むべき本と、流し読みでいい本と、本により読み方を変えることで効率的に本が読めます。
効率的な「斜め読み」の方法として、自分が必要としている情報が「向こうから飛び込んでくる」ように意識を集中させるとよいそうです。

ただし、小説は話が別。
小説は、ストーリーの流れを楽しみながら読むものなので、なかなか斜め読みをするのは難しいようです。

②読み手の視点に立つ

『読み手は何を求めているか』 
自分が書いた記事を「誰が読むのか」「誰に読んでほしいのか」を見極めることが大事です。
さらに大切なのは、読み手に「興味をもってもらう」こと。
そのためには、「刺さる」何か、「フック」つまり「つかみ」を用意することが大事です。

『読み手と時間の関係性』
今の読み手は、忙しくて「読む」時間がほとんどありません。
ほんのちょっとした隙間時間にスマホを見たり、読書をしたり…
そんな忙しい読み手が、効率的に情報収集できるように、書き方を工夫する必要があります。
記事を書くポイントは、ずばり

1)短時間で読めるもの
2)読んだ後、ちょっと得した気分になるもの

③大切なのは「伝えること」

『「表現する」のではなく、「伝える」』
書くときに、凝った表現や難しい言葉を使って、自分を格好よくみせたいという気持ちもわかります。
けれども、あくまで「伝える」ことが肝心だということを忘れてはいけません。
「本当にいい文章とは、平易なことばを使った、読みやすく理解しやすいものでなければいけない」とのことです。

④「読ませる」文章の書き方

ポイントは5つ。
1)センス
2)文法
3)リズム
4)簡潔さ
5)削ぐ力

この中でも「センス」について、この本でしか語られていないような要素があります。
「センス」を磨くためにどうすればよいか、それは、
『読む習慣を身につける』
『他人の視点に立つ』
『好きな書き手の真似をする』

最後の「好きな書き手の真似をする」は、なんとなくかっこ悪いようで普通の本ではあんまり見ない内容ですが、これこそ「伝わる文章を書く」ための一番近い道だと思います。


このほかにも、集中できる「黄金時間」をつくること、「書き始めたら勢いで全部書く」ことの重要性、「推敲は最後にじっくり」など、役に立ちそうな内容がたくさんありました。
巻末には、印南さんと、「ライフハッカー(日本版)」編集長の米田智彦さんとのスペシャル対談も載ってありました。


総じて、この本は非常に読みやすかったです。

2週間で6冊読んで書くことに追い込まれた状況で、この本を最初の1冊として選んで良かったと思います。

私のように追い込まれていなくても、「本を読むこと」や「文章を書くこと」を日常されている人には、とても参考になる本だと思います。


2020年2月1日土曜日

ブックレビュー『スティーブ・ジョブズ 学習漫画 世界の伝記NEXT』



タイトル:スティーブ・ジョブズ
     学習漫画 世界の伝記NEXT
漫画:八坂考訓
シナリオ:堀ノ内雅一
監修・解説:桑原晃弥
出版:2013年   
ページ:141
Rate:3/5☆


今回読んだ本は伝記。
しかも漫画です。
図書館の児童書コーナーの「今日返却された本」の棚からたまたま見つけました。

スティーブ・ジョブズと言えば、Appleの創設者。
今のスマホがある生活も、彼のおかげです。
だから凄い人だとは知っていましたが、こうして漫画の伝記になるほど、彼のどこが凄かったのかを知りたくて、手に取りました。


彼の生い立ちは意外なものでした。

彼は、もともと技術の天才でもない、経営の才能もない、お金もない、人脈もない「ないないづくし」の若者だったのです。

学校では、いたずらばかりするのでトラブルメーカー扱いをされ、勉強もろくにせず、大学も1学期でやめてしまいます。

やりたいことも見つからず、インドへ旅をしたり、音楽、文学、禅、デザイン、エレクトロニクスなど、色々なことに興味を持ち、ブラブラしていたようです。

そんな10代で出会った様々な出来事や人が、のちのコンピューター作りの役に立つようになります。

エレクトロニクスの天才と呼ばれるウォズニアックとの出会いもそうでした。
ウォズとの出会いがきっかけで、自分が夢中になれるものを見つけることができたのです。
2人でAppleという小さな会社をつくり、自分の家の車庫で「Apple1」と呼ばれる初代コンピューターを完成させました。

技術の才能がなかった彼は、その代わり、周囲の人を説得する力に長けていました。

点と点を繋いで線を作り出すように、彼は今までの知識やアイデアを繋げて、優秀な技術者や経営のスペシャリストを説得し、コンピュータを作り、Appleを世界規模の会社に成長させ、今のiPhoneを世に出したのです。

惜しくも彼は48歳で膵臓がんを患い、2011年、56歳で亡くなってしまいます。

そんな彼から学ぶことはたくさんありますが、彼から私たちに向けた最後のメッセージは、特に心に留めておきたい素晴らしいものでした。

「自分の素直な気持ちに従うんだ。
そして本当に大好きなことだけとことんやりぬけ。
そうすれば世界だって変えられる。
常識なんてぶち壊せ。
君たちは、めちゃくちゃすごいのさ。」



漫画なので、1時間もかからずサクサク読めました。
「なぜあの時、彼はそうしたんだろう」「あの人とはその後どうなったの?」「いつから同じ種類の服しか着ないようになったの?」と、色々掘り下げて、もっと知りたい欲が出てきました。
巻末に乗ってある参考文献も、読んでみたくなりました。

巻末には他にも、彼の生涯を中心に、その頃世界で起こった出来事がわかる年表も付いています。
歴史の知識とともに彼がどういう環境で生きてきたかをイメージしやすくなっています。


現代の子供たちも、パソコンやスマホに触れる機会が増えてきています。
こんなにも便利で面白いものを作った人って一体どんな人なのかを知るのには、最適な本だと思います。



ちなみに、学習漫画 伝記NEXTはシリーズで23巻がセットになったのもあります。

 

その中には「松下幸之助」や「オードリーヘップバーン」、「ダイアナ」など世界的に有名な方々も含まれています。



私はガーデニングが趣味なので、花に囲まれた生活を生涯愛した絵本作家の「ターシャ・テューダ」を読んでみたいと思いました。





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