2020年1月11日土曜日

『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』 

タイトル:すべての教育は「洗脳」である
著者:堀江貴文
ページ:206
出版年:2017年
Rate:5/5☆彡

偶然なのか、それともこういうテーマに無意識に引っ張られているのか、前回の洋書"Educated"に続いて今回も「教育」がテーマの本を読みました。

このタイトル。ショッキングすぎました。
「洗脳」と聞いて何を思いますか?
私は宗教、戦争を連想します。
黒い、怖い、そして閉ざされた狭いイメージです。
では「学校」と聞いてどう感じますか?
教育、子供、勉強、健全、素直、調和。
こういうイメージがある方が、いきなりこれを読むとかなりショッキングかと思います。
そういう方はまず、「教育」という言葉をWikipediaで調べてみて、心の準備をしてください。

この本のポイントはこの5つ。

【1】「学校」は国家による「洗脳機関」。
 ネットが普及し国家概念が消失した今、学校はいらない。

【2】学びの本質は「没頭」にある。
 なのに「没頭」を殺して、オールB人材=使いやすい人材を作り上げるのが学校。

【3】「貯金」=「国策」=「学校」。
 気にするべきは「貯金額」ではない。自分の「時価総額」を知り、マルチスキルで自分の希少価値を高めることが重要。

【4】「会社」もいらない。
 「遊び」・「仕事」・「学び」を三位一体にする。

【5】やりたくないことはやらない。やりたいことだけすればいい。
 とにかく最初の一歩が「脱・洗脳」。

こんな人におすすめ

「こうすることが普通だから」と思い込んでる人。
でもなんだか今しんどい思いをしている人。
すでに「学校」に疑問を抱いている人。
もう全ての日本人に是非読んでもらいたい。
学校に通っている学生や子供のいる親、会社員、主婦、ニート、そして学校の先生にも。

まさにおっしゃる通り!という堀江さんと同じ考えをされる方もいれば、まったく違ったことを信じている方もいて当然。
感じることは人それぞれだと思います。

「高校生」だから、「主婦」だから、「母親なんだから」こうあるべき。という学校で刷り込まれた教育が、私たちが本当にやりたいことをやって前に進むためのアクセルを踏むことをやめさせて、自らブレーキをかけているのかもしれません。

「今すぐやりたくないことをやめて、やりたいことをする」

これでもピンと来ない、やりたいことがなんだかわからないという人もいるかもしれません。
では、「無理に働かなくてもいい」「無理に家族に尽くさなくてもいい」
こういう環境だったら何に24時間を使いますか?

この本は、改めて自分自身に向き合い、自分で考え、自分がやりたいことを見つけて最初の一歩を踏み出すのに発破をかけてくれる、そんな一冊だと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿

ミニマリストのお金の使い方にスポットを当てた『ミニマリスト、41歳で4000万円貯める』ブックレビュー

タイトル:『ミニマリスト、41歳で4000万円貯める そのきっかけはシンプルに暮らすことでした』 著者:森 秋子 2021年3月3日発行  株式会社KADOKAWA 189ページ Rating:★★★☆☆ この本の著者は、ミニマリスト部門で人気上位のブログ、タイトル:「 ミニマリ...