2020年2月15日土曜日

ブックレビュー『人生でいちばん大切なこと』


タイトル:人生でいちばん大切なこと ~死ぬとき後悔しないために~
著者:枡野俊明
出版年:2016年
ページ:228
Rate:3/5☆


「あなたにとって今いちばん大切なものは何ですか?」
自身に問いかけるきっかけになる本です。





著者である枡野俊明さんは、曹洞宗徳雄山建功寺の住職です。
『禅の庭』をテーマに、ガーデンデザイナーとしても活躍されています。
禅の考えに基づいた多数の書籍も出版されており、その数は100冊を超えています。
この本以外にも、私も何冊か枡野さんの本は読んだことがあります。
どの本も、やさしく穏やかな語り口調で書かれていて、読んでいて、フッと心が軽くなります。


「禅」には「無常」=「ずっとそこに留まっていることはない」という言葉があります。

人の心も、この世にあるものはすべて、移ろい変化していきます。
過去や未来の心配事に気を取られているあいだに、目の前にあるものが見えなくなっていることがよくあります。
その一瞬でも、見落としてしまったものは、もう二度ともとには戻ることはありません。

だから「今ここ、この瞬間を生きる」に集中すること。
「禅」ではこの考えを大切にしています。

今回のこの本には、自分にとって「いちばん大切なこと」を見極めるために、こうした禅の考え方をヒントに、どのように物事を捉えて、どのような生活をこころがければよいか、が書かれています。

こころが疲れていたり、ストレスを抱えている時には、「自然に目を向けること」。
自然には計らい事はありません。 
自然への思い、その一瞬が、心を癒してくれることもあります。

私の場合、不安や心配事があって何かに迷っているときに、枡野さんの本を手にすることが多いです。
読むうちに、不思議とざわざわした感じが消えて、心が穏やかになっていくような気がするからです。
不安や心配事などは、自分の心が作ったもので、実体のないものだと気づかせてくれます。

心の置き方次第で、不安は消え、大切なものに気づき、後悔しない生き方がみつかるというのです。


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