2020年2月1日土曜日

ブックレビュー『スティーブ・ジョブズ 学習漫画 世界の伝記NEXT』



タイトル:スティーブ・ジョブズ
     学習漫画 世界の伝記NEXT
漫画:八坂考訓
シナリオ:堀ノ内雅一
監修・解説:桑原晃弥
出版:2013年   
ページ:141
Rate:3/5☆


今回読んだ本は伝記。
しかも漫画です。
図書館の児童書コーナーの「今日返却された本」の棚からたまたま見つけました。

スティーブ・ジョブズと言えば、Appleの創設者。
今のスマホがある生活も、彼のおかげです。
だから凄い人だとは知っていましたが、こうして漫画の伝記になるほど、彼のどこが凄かったのかを知りたくて、手に取りました。


彼の生い立ちは意外なものでした。

彼は、もともと技術の天才でもない、経営の才能もない、お金もない、人脈もない「ないないづくし」の若者だったのです。

学校では、いたずらばかりするのでトラブルメーカー扱いをされ、勉強もろくにせず、大学も1学期でやめてしまいます。

やりたいことも見つからず、インドへ旅をしたり、音楽、文学、禅、デザイン、エレクトロニクスなど、色々なことに興味を持ち、ブラブラしていたようです。

そんな10代で出会った様々な出来事や人が、のちのコンピューター作りの役に立つようになります。

エレクトロニクスの天才と呼ばれるウォズニアックとの出会いもそうでした。
ウォズとの出会いがきっかけで、自分が夢中になれるものを見つけることができたのです。
2人でAppleという小さな会社をつくり、自分の家の車庫で「Apple1」と呼ばれる初代コンピューターを完成させました。

技術の才能がなかった彼は、その代わり、周囲の人を説得する力に長けていました。

点と点を繋いで線を作り出すように、彼は今までの知識やアイデアを繋げて、優秀な技術者や経営のスペシャリストを説得し、コンピュータを作り、Appleを世界規模の会社に成長させ、今のiPhoneを世に出したのです。

惜しくも彼は48歳で膵臓がんを患い、2011年、56歳で亡くなってしまいます。

そんな彼から学ぶことはたくさんありますが、彼から私たちに向けた最後のメッセージは、特に心に留めておきたい素晴らしいものでした。

「自分の素直な気持ちに従うんだ。
そして本当に大好きなことだけとことんやりぬけ。
そうすれば世界だって変えられる。
常識なんてぶち壊せ。
君たちは、めちゃくちゃすごいのさ。」



漫画なので、1時間もかからずサクサク読めました。
「なぜあの時、彼はそうしたんだろう」「あの人とはその後どうなったの?」「いつから同じ種類の服しか着ないようになったの?」と、色々掘り下げて、もっと知りたい欲が出てきました。
巻末に乗ってある参考文献も、読んでみたくなりました。

巻末には他にも、彼の生涯を中心に、その頃世界で起こった出来事がわかる年表も付いています。
歴史の知識とともに彼がどういう環境で生きてきたかをイメージしやすくなっています。


現代の子供たちも、パソコンやスマホに触れる機会が増えてきています。
こんなにも便利で面白いものを作った人って一体どんな人なのかを知るのには、最適な本だと思います。



ちなみに、学習漫画 伝記NEXTはシリーズで23巻がセットになったのもあります。

 

その中には「松下幸之助」や「オードリーヘップバーン」、「ダイアナ」など世界的に有名な方々も含まれています。



私はガーデニングが趣味なので、花に囲まれた生活を生涯愛した絵本作家の「ターシャ・テューダ」を読んでみたいと思いました。





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